談話・コメント

外務大臣談話

エジプトにおける新大統領選出について

平成24年6月25日

  1. 6月24日(日曜日)(現地時間同日),エジプトにおける歴史的変革の中,平和裡かつ公正な選挙により,ムハンマド・ムルスィー自由公正党党首が新たな大統領に選出されたことを歓迎します。
  2. 我が国は,今後,エジプトにおいて,軍政から大統領への権限委譲が予定どおり月末に行われるとともに,各政治勢力間の真摯な対話を通じ,人民議会や新憲法制定などを巡る問題が収束し,完全な民政移管が早急に実現することを期待します。また,エジプトが地域の平和と安定に引き続き貢献していくことを望みます。
  3. 我が国は,民主化の実現と経済社会での改革に向けたエジプトの取組を引き続き支援していく考えです。
(参考1)エジプト大統領選挙概要
  1. 2012年5月23~24日,昨年2月のムバラク政権崩壊後初となる大統領選挙を実施。同国政治史上,事実上初の複数候補(13名)による選挙実施。過半数獲得者がなく,6月16~17日,上位2名(ムルスィー自由公正党(ムスリム同胞団公認政党)党首(約25%)及びシャフィーク元首相(約24%)による決選投票が実施された。
  2. 6月24日午後3時(日本時間午後10時),大統領選挙管理委員会は,大統領選挙決選投票の投票率は51.85%となり,ムルスィー候補が51.73%(13,230,131票),シャフィーク候補が48.27%(12,347,380票)との最終結果を発表。
(参考2)ムハンマド・ムルスィー新大統領略歴
 1951年8月20日生(60歳)。シャルキーヤ県(エジプト北部)出身。75年カイロ大学卒。82年米国・南カリフォルニア大学工学博士号取得。米航空宇宙局(NASA)で一時研究。85年帰国,ザガジグ大学教授。2000年~2005年,人民議会議員に当選しムスリム同胞団議会ブロック代表を務める。ムスリム同胞団の指導部・諮問評議会のメンバーを経て,2011年6月より自由公正党(ムスリム同胞団公認政党)党首。

(参考3)エジプト情勢
  1. 2011年1月25日より始まったムバラク大統領退陣を求める民衆による一連の大規模抗議行動の結果,同年2月11日,ムバラク大統領が辞任,タンターウィ国防相を議長とする国軍最高会議(SCAF)に暫定的に全権が委譲された。
  2. 2011年11月28日~2012年1月10日に人民議会(下院に相当)選挙が実施されたが,6月14日,最高憲法裁判所により同議会選挙法に対する違憲判決が出され,SCAFは同議会の解散を宣言。
  3. 6月17日,SCAFは,新たな議会発足までSCAFが立法権を掌握する等を定めた「補完的憲法宣言」を発出し,新大統領選出の後も,SCAFが権限を保持する状況となっている。

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