談話・コメント

外務報道官談話

マリ情勢について

平成24年4月9日

  1. 我が国は,4月6日(金曜日),マリにおいて,西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の調停により,憲法秩序回復に向けた枠組み合意が署名されたことを歓迎します。我が国は,関係者が枠組み合意を真摯に履行し,憲法秩序が早期に回復されることを期待します。
  2. また,我が国は,アザワド地方解放国民運動(MNLA)が,暴力によりマリ北部地域を占拠し,同地域の独立を宣言したことを非難します。我が国は,既存の国境の尊重という基本原則に基づき,マリの国家統一と領土の不可分を擁護(commitment)するというアフリカ連合の立場を支持します。マリの領土の一体性の下で,事態が速やかに収拾されることを期待します。
(参考)
  1. 3月21日(水曜日),一部の国軍兵士らが騒乱を起こし,国営TVラジオ局を占拠,大統領宮殿を襲撃した。翌22日(木曜日)朝,「民主主義再建・国家復興のための国会委員会(CNRDRE)」を名乗る国軍兵士は,国営テレビを通じ国家の指揮権の掌握と憲法停止を発表した。
  2. 騒乱発生直後より,西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は首脳級,閣僚級での調整努力を継続したが,CNRDRE側は具体的な措置を実施しなかったため,4月2日(月曜日)のECOWAS臨時首脳会合で,対マリ制裁発動を決定。
  3. ECOWASはブルキナファソ外相を団長とする代表団をマリ・バマコに派遣し,CNRDRE側との交渉を継続,4月6日(金曜日),憲法秩序回復に向けた枠組み合意が署名に至った。
  4. 首都バマコでの騒乱発生に乗じて,マリ北部でトゥアレグ族の武装集団「アザワド地方解放国民運動(MNLA)」が複数の都市を制圧,4月6日(金曜日)にマリ北部地域の独立を宣言した。
  5. CNRDRE側とECOWASとの間での合意文書署名を受け,4月7日(土曜日)には,トラオレ国民議会議長が滞在先のブルキナファソより帰国,トゥーレ大統領が辞任した。今後,トラオレ議長が憲法の規定に従って暫定大統領に就任し,暫定政府が発足する見込み。

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