- 3月14日(水曜日),国際海洋法裁判所(ITLOS)は,バングラデシュ・ミャンマー間の海洋境界を画定する判決を下しました。
- 我が国は,海洋に関する紛争の平和的解決と,海洋における法秩序の維持・発展のためにITLOSが果たす役割を重視しています。この観点から,ITLOSに継続的に案件が付託されていること,また,昨年2月のITLOS海底紛争裁判部による初の勧告的意見の発出に続き,今回,ITLOSにとって初の海洋境界画定に関する判決の発出に見られるとおり,ITLOSが着実にその実績を積み上げていることを歓迎します。
- 我が国は,このようなITLOSの活動を引き続き積極的に支援していきます。
【参考1】バングラデシュ・ミャンマー間の海洋境界画定紛争
バングラデシュ及びミャンマーは,1970年代より,ベンガル湾における両国間の海洋境界画定交渉を継続してきたが,合意に至らなかったため,2009年12月14日,本件をITLOSに共同付託し,本年3月14日,ITLOSは両国間の海洋境界を画定する判決を下した。
【参考2】 ITLOS海底紛争裁判部による勧告的意見
2011年2月1日,ITLOS海底紛争裁判部は,国際海底機構(ISA)理事会からの要請に基づき,深海底における探査活動を行う個人及び団体を保証する国家の責任及び義務に関する勧告的意見を発出した。右はITLOSにとって初の勧告的意見である。