談話・コメント

外務大臣談話

南部スーダン住民投票の最終結果の発表について

平成23年2月8日

  1. 2月7日(月曜日),南部スーダン住民投票委員会(SSRC)は,圧倒的多数で南部スーダンの分離が支持された旨の南部スーダン住民投票の最終結果を発表しました。我が国としては,住民投票が平穏裡に実施され,南北スーダン包括和平合意(CPA)の履行に大きな進展が見られたことを心から歓迎します。

  2. 本年7月のCPA履行期限を控え,南北和平プロセスは極めて重要な局面にあります。我が国は,南北スーダン両当事者が今回の投票結果を受入れるとともに,今後想定される南部の分離・独立に向け,南北スーダン間の様々な課題について円滑に交渉を進めていくことを強く期待し,そのような南北スーダン両当事者の努力を積極的に支援していく考えです。

【参考】

  1. スーダン南北和平の経緯と現状

    (1) スーダンでは,北部(アラブ系,イスラム教徒中心)と南部(アフリカ系,キリスト教徒等)の間で長年にわたる対立があり,1983年からは,北部政府と南部反政府勢力スーダン人民解放運動(SPLM)の間で20年以上にわたり内戦が継続。

    (2) 2005年,南北包括和平合意(CPA。本年7月失効)が成立し南北内戦が終結。これまでに統一政府・南部政府成立,憲法改正・南部憲法制定,南部住民投票法制定,総選挙実施等のCPAの履行が進んできた。南部スーダンの分離独立を問う今回の住民投票(1月9日~15日実施)は,CPA履行の集大成と位置付けられる。また,約1万人規模の国連スーダン・ミッション(UNMIS)が展開中。

    (3) 南北境界線確定,市民権及びアビエ地区の帰属等のCPA未履行課題については,CPAの履行期限である本年7月9日までに合意に達するべく,現在,南北間で協議中。

    (4) 南部産出石油の南北利益配分・パイプライン使用権,通貨,債務・資産配分,遊牧民の放牧権,ナイル川水利権といった,いわゆるポストCPA課題についても,南北間で継続交渉中。

  2. 南部スーダン住民投票の最終結果(2月7日,南部スーダン住民投票委員会発表)

    分離   3,792,518票(98.83%) 
    統一   44,888票(1.17%)

    有権者登録数(1月8日SSRC南部事務局発表)
    南部:3,755,512人,北部:116,857人,在外:60,219人 合計:3,932,588人

    投票率は,南部:83%,北部53%,在外90%(1月14日SSRC発表暫定結果)

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