- 10月11日(火曜日),ミャンマー政府は,全国の受刑者のうち6,359名に恩赦を与えると発表し,12日(水曜日)以降,順次釈放が行われており,そのうち,政治犯の釈放については,ミャンマー民主化勢力によると,13日現在,205名が釈放されたことが確認されています。この釈放と最近ミャンマー政府が取っている一連の措置を,同国の民主化と国民和解に向けた具体的前進として評価します。
- 我が国は,ミャンマー政府が引き続き国際社会との対話を強化し,更なる民主化及び国民和解に向けた取り組みを強化することを期待します。
- 我が国は,ミャンマーの民主化及び国民和解に向けた流れが確実なものとなるよう,引き続き支援していく考えです。
【参考】
(1)12日、ミャンマー政府は、全国の受刑者のうち6,359名に恩赦を与え釈放しており、現時点までに、この6,359名の中に、ザーガナー氏(2007年の全国的デモに参加)やスー・スー・ヌエ氏(NLD青年部党員)等の著名な政治犯など、スー・チー女史の率いる国民民主連盟(NLD)党員を多数含む205名の政治犯が含まれていることが確認されている。これらの数字は,10月13日現在のものであり,今後の更なる釈放により,若干の変更がありえる。
(2)ミャンマー政府による最近の主な民主化・国民和解に向けた前向きな措置
5月17-18日 政治犯約50名の釈放 6月8日 スポーツ・娯楽雑誌の検閲を廃止 8月14日 スー・チー女史、政治活動のため地方訪問(当局の妨害なし) 8月17日 テイン・セイン大統領が海外在住のミャンマー人反政府活動家に対する恩赦を示唆 8月19日 テイン・セイン大統領がスー・チー女史と対話 9月7日 週刊誌にスー・チー女史の写真掲載を許可