談話・コメント

外務報道官談話

スーダンのアビエ地区における武力衝突の発生について

平成23年5月24日

  1. 我が国は,南北スーダン境界線付近に位置するアビエ地区において,スーダン政府軍とスーダン人民解放軍(SPLA)の間で重火器の使用及び空爆を含む武力衝突が発生していることを憂慮します。

  2. 我が国としては,南部スーダンの独立予定日が近づく中,南北両当事者に対し,アビエ地区における敵対行為を停止し,停戦合意を遵守するとともに,アビエ地区から権限のない全ての部隊を撤退させ,南北包括和平合意(CPA)の未履行課題を始めとした南北間の諸課題について平和裡に交渉していくことを求めます。

【参考】
1.スーダン南北和平の経緯と現状
(1)スーダンでは,北部(アラブ系,イスラム教徒中心)と南部(アフリカ系,キリスト教徒等)の間で長年にわたる対立があり,1983年からは,北部政府と南部反政府勢力スーダン人民解放運動(SPLM)の間で20年以上にわたり内戦が継続。
(2)2005年,南北包括和平合意(CPA)が成立し南北内戦が終結。これまでに統一政府・南部政府成立,憲法改正・南部憲法制定,総選挙実施,南部住民投票等のCPAの履行が進んできた。本年1月9(日曜日)~15日(土曜日)の間に実施された南部住民投票において,圧倒的多数で南部の分離独立が支持されたことにより,南部の独立が決定した。(独立は,CPAが失効する7月9日の予定)

2.事実関係
5月19日(木曜日),スーダンのアビエ地区(面積は1万平方キロで、我が国の岐阜県程度)において,スーダン政府軍(SAF)が国連軍の同行を受けて同地区において移動中に南部スーダン側から攻撃を受けたことに端を発し、SAFとSPLAとの間で武力衝突が発生。現地時間23日現在,SAF部隊がアビエ市を含むアビエ地区の大部分を占拠している。


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