談話・コメント

外務報道官談話

南部スーダン住民投票の実施について

平成23年1月18日

  1. 今般,1月9日(日曜日)から15日(土曜日)の間,南北スーダンの包括和平合意(CPA)履行の最終段階である歴史的な南部スーダン住民投票が行われました。この投票に際しては,我が国を含む各国・国際機関からの投票監視団が各地に展開しました。我が国としては,今回の投票が大きな混乱もなく,予定通り概ね平和裡に行われたことに祝意を表します。

  2. 我が国は,15日より開始された開票・集計・発表作業等の一連のプロセスが円滑かつ平穏裡に行われることを期待します。

  3. スーダンにおける平和の定着のためには,今後発表される投票結果がいかなるものであれ,南北スーダン当事者がこれを受け入れ,引き続きパートナーとして協力していくことが重要です。我が国としても,そのために引き続き積極的に協力を行っていく考えです。

【参考】

  1. スーダン南北和平の経緯と現状
    (1)スーダンでは,北部(アラブ系,イスラム教徒中心)と南部(アフリカ系,キリスト教徒等)の間で長年にわたる対立があり,1983年からは,北部政府と南部反政府勢力スーダン人民解放運動(SPLM)の間で20年以上にわたり内戦が継続。

    (2)2005年,南北包括和平合意(CPA。本年7月失効)が成立し南北内戦が終結。これまでに統一政府・南部政府成立,憲法改正・南部憲法制定,南部住民投票法制定,総選挙実施等のCPAの履行が進んできた。今回の住民投票は,CPA履行の集大成と位置付けられる。また,約1万人規模の国連スーダン・ミッション(UNMIS)が展開中。

  2. 投票・開票・発表日程
    1月 9日(日曜日) 住民投票開始
    1月15日(土曜日) 住民投票終了
    2月 2日(水曜日) 暫定結果の発表予定(開票状況の進捗は1月19日から1日おきに発表される予定)
    2月14日(月曜日) 最終確定結果の発表予定(異議申し立てがなかった場合は,2月7日(月曜日)に発表)

  3. 有権者登録数(1月8日南部スーダン住民投票委員会(SSRC)南部事務局発表)
    南部: 3,755,512人,北部: 116,857人,在外: 60,219人,合計: 3,932,588人
    (投票率は,南部:83%,北部53%,在外90%(14日SSRC発表暫定結果)

  4. 南部スーダン住民投票の実施状況
    1月9日(日曜日),開始。15日(土曜日)18時,投票終了。若干の技術的問題はあったものの,全体として大きな混乱もなく概ね平和裡に実施された。開票作業は,多くの投票所において投票終了後直ちに開始された。なお,我が国政府監視団は,18日,ハルツームにおいて,「今次住民投票は,全体として大きな混乱もなく自由,公正かつ平和裡に実施されたと評価し,これを歓迎する」旨の所感を発表した。

  5. 我が国による南部スーダン住民投票に対する支援
    (1) 昨年8月,有権者教育や資材調達等を支援対象として,同住民投票の実施に対する約817万ドルの緊急無償資金協力を実施済み。

    (2)住民投票の自由かつ公正な実施を支援するため,国際平和協力法に基づき,住民投票監視団15名(団長: 石井前駐スーダン大使)を12月23日(木曜日)~1月21日(金曜日)までスーダンに派遣中。派遣地域は,ジュバ及びハルツームの2ヶ所。

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