談話・コメント

外務報道官談話

スーダン総選挙について

平成22年4月21日

  1. 4月11日から15日にかけて,スーダンにおいて総選挙の投票が実施されました。今回の総選挙は,2005年1月の包括和平合意(CPA)の履行の観点から極めて重要な意義を有するものです。
  2. 今回の総選挙には,我が国を含む各国及び国際機関からの選挙監視団が各地に展開されました。選挙の実施に関しては,技術的点及び実質的な問題点が指摘されており,今後,正当な不服申し立てがなされる場合には、然るべき手続にのとって公正に処理されることを期待します。同時に,今回の選挙が24年ぶりの複数政党による選挙であり,また,広大な国土における複雑な投票であったことにかんがみれば,スーダン選挙民の幅広い参加が得られ,概ね平和裏に投票が実施されたことは評価できると考えます。
  3. 今回の選挙を踏まえ,すべての関係当事者が,スーダンにおける民主化を更に進展させるとともに,CPA履行とダルフール和平実現のために一層努力することが極めて重要です。我が国としても,そのために引き続き積極的に協力を行っていく考えです。

【参考】 スーダン総選挙

  1. スーダンにおいては,2005年に,20年以上に亘る南北内戦を終結させた包括和平合意(CPA)が成立。同合意では,2010年4月の総選挙,2011年1月の南部独立を問う住民投票の実施が定められている。今回の総選挙では,大統領選挙,南部大統領選挙,国民議会選挙,南部議会選挙,州知事選挙,州議会選挙の6種類の選挙が行われた。
  2. 今回の総選挙では,南部スーダン(自治)政府与党であるスーダン人民解放運動(SPLMが一部選挙をボイコットした他,一部野党は各種選挙をボイコットした。また,特に投票日初日に、多くの技術的問題(投票用紙の印刷ミスや有権者登録名簿記載を巡る混乱等)が生じたため,国家選挙委員会(NEC)は,当初11日から13日の間に行われる予定であった投票期間を15日まで2日間延長した。また、国民議会及び地方議会選挙の一部選挙区では再投票の実施等が決定されている。なお,投票期間中において,選挙に関連した治安上の問題は,ダルフール地方を含め発生していない。
  3. 我が国は今回の総選挙に対し,政府関係者及び民間有識者16名から成る選挙監視団を派遣した。我が国監視団からは,「技術的な問題や運営上の問題が発生し、これが原因で各地にて混乱が生じたが,一方で,深刻な治安事件は発生せず、概ね平穏裡に実施されたことは祝福すべきであり,NECをはじめ関係諸機関の努力は高く評価されるべき」との報告を受けている。
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