中曽根外務大臣談話
中東情勢に関する国連安保理決議の採択について
平成21年1月9日
- 9日(金曜日)(ニューヨーク時間8日午後)、国際連合安全保障理事会において、中東情勢に関する決議第1860号が採択されたことを歓迎します。
- 我が国は、国際の平和と安全の維持に責任を有する国連安保理が、今次事態の解決に資する役割を果たすべきと主張し、関係国にも働きかけを行ってきました。安保理が今回、国際社会に対して、一致したメッセージを発出できたことを評価します。
- 我が国としては、本件決議を受け、イスラエルとパレスチナ武装勢力の双方が、仲介努力に真剣に対応し、即時に停戦することを強く求めます。また、我が国としては、引き続き両当事者及び関係国に積極的に働き掛け、事態の解決に努力したいと考えます。
(参考)今回採択された安保理決議第1860号のポイント
- 民間人に向けられる全ての暴力と敵対行為及び全てのテロ行為を非難
- ガザ地区における即時かつ永続性があり完全に遵守される停戦、食糧・燃料・医療等の人道支援物資のガザ地区全体における妨げられない供与・配布、ガザ地区の人道・経済状況改善のための国際社会の努力を要請
- 武器・弾薬の不法取引防止及びイスラエル・パレスチナ間の以前の合意に基づく通行所再開を含む永続的な停戦のための取決め及び保証を提供する取組の強化を求め、二国家解決に向けた国際社会の更なる努力を要請