談話・コメント

外務報道官談話

前田優子氏のクメール・ルージュ裁判特別法廷広報官への就任について

平成21年7月21日

  1. 7月24日(金曜日)、前田優子(まえだ ゆうこ)氏(元国連リベリア・ミッション(UNMIL/UNV)広報官)が、カンボジアのクメール・ルージュ裁判特別法廷広報官に就任されることを歓迎します。
  2. 同広報官は、クメール・ルージュ裁判特別法廷の国連側スポークスパーソンとして、特別法廷にかかる情報を内外メディア等に提供するとともに、国連組織のメディア対策及び広報戦略につき助言を行い、またアウトリーチ活動を行うなど重要な役割を担っています。同氏がこれまでの経歴を生かしつつ、活躍されることを期待します。
  3. 我が国は、クメール・ルージュ裁判をカンボジア和平プロセスの総仕上げとして重視し、また同国における正義の達成及び法の支配の強化に資するものと位置づけ、国際社会において主導的に支援してきています。

【参考】

1.クメール・ルージュ(KR)裁判

 クメール・ルージュ(KR)(ポル・ポト)政権は、1970年代後半に100万とも200万とも言われる自国民を大量虐殺し、右は20世紀最悪の人道に対する罪の一つとされる。本裁判は、同政権幹部を裁くための裁判で、カンボジア国内法廷にて国連の協力を得て実施される。本件裁判は、国連とカンボジア政府との合意文書に基づき設置された特別法廷において、カンボジア人司法官(判事、検事、捜査判事)と国際司法官とが協力して、KR政権の上級幹部をカンボジア刑法及び人道に対する罪などの重大な国際犯罪に関して裁くもの。本年2月に最初の公判が開始された。

2.前田優子氏のプロフィール

(1)学歴

2008年12月 ブラッドフォード大学(英国)修士号取得(アフリカの平和と紛争研究)
1997年5月 ミシガン州立大学(米国)修士号取得(ジャーナリズム専攻)
1988年3月 日本大学芸術学部卒(ジャーナリズム専攻)

(2)主要職歴

2005年1月~2006年12月 国連リベリア・ミッション広報官(UNV)
2002年3月~2003年3月 NGO「沈黙を破る女性たち」(レイプ犠牲者の支援団体、カンボジア)設立、活動。
1998年11月~2001年6月 カンボジア・デイリー紙記者/経済担当デスク
1997年7月~1998年6月 キャディラック・イブニング・ニュース(米)記者
1988年4月~1993年8月 神戸新聞記者

3.我が国のKR裁判への支援

(1)資金協力

 国連負担分への支援:総額約3955万ドル カンボジア政府分への支援(我が国ノンプロ無償見返り資金を通じた支援):約736万ドル

(2)人的協力

 クメール・ルージュ裁判特別法廷上級審判事として、野口元郎(のぐち もとお)国連アジア極東犯罪防止研修所教官兼外務省国際法局国際法課検事を派遣

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