談話・コメント

外務報道官談話

ヴィエイラ・ギニアビサウ大統領の殺害について

平成21年3月2日
  1. 3月2日、ヴィエイラ・ギニアビサウ大統領が軍部により殺害されたことに関し、ご遺族及び同国国民に対し心から哀悼の意を表します。このような行為は断じて許されないものであり、我が国としてはこれを強く非難します。
  2. 今回の事件については、依然不明な点もあり、早急に真相が明らかになることを期待します。
  3. 我が国としては、ギニアビサウの憲法の定める民主的な手続に則って、速やかな事態の収拾がはかられることを強く期待します。

(参考)

  1. 各種報道によれば、3月2日午前4時頃(日本時間2日午後1時頃)、ヴィエイラ大統領は、タグメ参謀総長側近筋のグループにより自宅近くで殺害された模様。
  2. これに先立ち、タグメ参謀総長は、3月1日午後8時頃(日本時間2日午前5時頃)、参謀本部の事務所で爆弾攻撃され、瀕死の重傷を負った結果、死亡。今回の事件はタグメ参謀総長殺害がヴィエイラ大統領によるものと考えるグループによる報復と見られている。
  3. 在セネガル日本大使館(ギニアビサウを管轄)を通じて、ギニアビサウの在留邦人13名の無事は既に確認されている。
  4. ギニアビサウでは1974年にポルトガルから独立して以来、3度クーデターが発生。ヴィエイラ大統領は2005年の大統領選挙で選出され、民主化プロセスが進展していたが、2008年11月に大統領暗殺未遂事件が発生するなど、政情不安は依然続いていた。
このページのトップへ戻る
外務報道官談話 | 平成21年談話 | 目次へ戻る