談話・コメント

外務報道官談話

スーダン政府と「正義と平等運動」(JEM)との合意文書署名について

平成21年2月18日
  1. 17日、ドーハ(カタール)にてスーダン政府と「正義と平等運動」(JEM)との間で、「ダルフール問題解決に向けた善意及び信頼醸成に関する合意」が署名されたことを歓迎します。
  2. アル・マフムード国務相をはじめとするカタール政府及びバソレAU国連合同調停官による今回の調停努力を高く評価します。
  3. 今回の合意を基礎として、今後の交渉において敵対行為の停止と和平に向けた枠組み合意が妥結し、全ての当事者が参加する恒久的かつ包括的なダルフール和平合意に向けた進展が得られることを強く期待します。
  4. 我が国は、今回の和平会合開会式に佐藤啓太郎アフリカ紛争・難民問題担当大使を派遣しました。今後もダルフール和平プロセスに積極的に貢献していく考えです。

【参考】カタールにおけるダルフール和平会合

  1. 2006年来の国連、アフリカ連合(AU)の両ダルフール和平担当特使による共同調停が不調に終わり、替わってバソレ元ブルキナファソ外相がAU・国連合同首席調停官に就任(2008年6月30日任命)。ダルフール紛争の本格調停に従事。
  2. 同時に、バソレ調停官の調停努力を補完する形でアラブ連盟、AUの支持の下、カタールによる和平調停が昨年秋より本格化。英、米、仏等もこの和平調停イニシアティブを支持。アル・マフムード外務担当国務大臣の活発なシャトル外交により、二大ダルフール反政府勢力のうち、「正義と平等運動」(JEM)が同イニシアティブへの参加を表明し、2月10日から、ドーハにおいてカタール政府の仲介の下、スーダン政府とJEMの代表によるダルフール和平会合が開催されていた。(なお、もう一派であるSLMヌール派(ダルフール最大の部族であるフール族を代表)は、依然、同イニシアティブに不参加。)今回の和平会合の開催は、国連・AUにより開催された、2007年10月のシルテ(リビア)和平会合以来のもの。
  3. (1)今回の会合の結果、17日、「ダルフール問題解決に向けた善意及び信頼醸成に関する合意」が成立し、オマル・スーダン文化・青少年・スポーツ担当国務大臣とジブリール・イブラヒムJEM副代表が署名を行った。

    (2)今回の合意には、(イ)国内避難民に対する迫害禁止、(ロ)円滑な救援物資輸送の保証、(ハ)捕虜の交換、(ニ)更なる交渉のためにドーハに代表者を駐留させること等が含まれている。

    (3)また、敵対行為の停止を目標とする枠組み合意の早期実現に向け、今後も交渉が継続されるとともに、枠組み合意に引き続いて3カ月以内の早期に紛争を解決させるため真剣な協議を行うこととされている。

  4. 我が国は、カタール政府の要請に応え、ダルフール問題の解決に積極的に取り組む観点から、佐藤啓太郎アフリカ紛争・難民問題担当大使を今回の和平会合に派遣し、開会式で演説を行った。
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