談話・コメント

外務報道官談話

フィジーにおける政府と軍の対立について

平成18年12月3日

  1. 我が国は、フィジー共和国において軍が要求している「平和的な政権移譲」を巡り政府と軍の対立が高まり、同国の情勢が著しく不安定になっていることを憂慮している。
  2. 我が国は、太平洋地域の島嶼国の平和と安定のためには、島嶼国の民主主義と「良い統治」の確立が最重要と認識しており、5月の第4回太平洋・島サミットに参加した我が国とPIF諸国の首脳も同サミット宣言において、「(太平洋島嶼国に対し)行われる支援は、PIF各メンバー国の繁栄及び良い統治に資するものであるべき」旨確認している。
  3. 我が国は、民主的に選ばれた政府が軍により、憲法に従わない形で交代させられることを強く懸念しており、事態の平和的解決を強く希望する。

(参考)フィジー情勢

(1)2000年、インド系首相選出に不満を持つフィジー系住民と陸軍の一部による国会占拠事件が発生。これに対し、バイニラマラ司令官(フィジー系)率いる国軍は戒厳令を発布し一時行政権掌握。3ヶ月後ガラセ首相(フィジー系)が選出された。その後ガラセ首相は、フィジー系に有利な政策をすすめ、バイニラマラ軍司令官はこれを公に批判していた(ガラセ首相は本年5月の総選挙により再任された)。

(2)11月21日、同司令官は政府に対し、2000年の国会占拠事件の関与者に対する「恩赦」法令及び、フィジー系に有利な土地所有制度等を定めた法案の撤回等の要求を行った。

(3)30日ガラセ首相は記者会見において、軍の要求をある程度満たす対案を示した。これに対し、バイニラマラ軍司令官は、政府が12月1日正午(日本時間同日午前9時)までに軍の全ての要求を満たさなければ、「平和的な政権移譲」を求める旨発表。

(4)3日付フィジー・サンデー・ポスト紙は、政府筋の話として、バイニラマラ軍司令官が4日午前3時(日本時間同零時)から、政権転覆に向け首都スバを封鎖する可能性があると報じている。

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