
麻生外務大臣談話
タイにおける政変について
平成18年9月20日
- 9月19日、タイにおいて、ソンティ陸軍司令官を議長とする「民主主義統治改革評議会」が国家の統治権を奪う事態が発生したことは残念である。我が国としては重大な関心をもって事態の推移を注視している。
- 我が国は、速やかに状況が正常化し、民主的な政治体制が回復されることを強く期待する。
- これまでのところ、在留邦人に被害等が出たとの情報はないが、在タイ大使館から在留邦人に対して注意喚起を発出する等邦人の安全には最大限の注意を払っている。
(参考)
9月19日夜からソンティ陸軍司令官を長とする「民主主義統治改革評議会」は、統治権を掌握したとして、以下の内容の布告を発表した。
- 今回の統治権の掌握は永久的なものではなく、できるだけ早く民主主義のもとに国民に統治権を返還する。
- 現行97年憲法の停止。内閣、憲法裁判所の機能の停止。
- 首相が不在の期間、革命団議長またはその指名した者がその権限を行使する。大臣については特別の指示があった場合を除き各省次官がその権限を行使する。
タクシン首相は国連総会出席のため訪米中。今次政変に際し、ニューヨークより非常事態宣言発出を指示した。