川口外務大臣談話
ミャンマーにおける国民会議の再開について
平成16年5月17日
- わが国は、ミャンマーにおける国民会議の再開を、同国の民主化に向けた重要な一歩になり得るものとして注目してきている。わが国としては、ミャンマー政府がそのための努力を払ってきたことについては十分に認識しているが、他方で、17日(月)より開催されている国民会議は、現時点では、全ての関係者の関与が得られないまま開催されており、このままでは十分に実りある議論が行われ得るのか懸念しており、なお一層の努力を期待している。
- わが国は、従来より、国民会議にアウン・サン・スー・チー女史・国民民主連盟(NLD)、少数民族等、全ての関係者の関与が重要である旨表明してきており、ミャンマー政府に対しても累次にわたり、その旨申し入れてきている。ミャンマー政府も、全ての関係者の国民会議への参加に向け努力する旨明言してきている。わが国としては、関係者間の建設的な対話を含め、更なる努力によりできる限り早期に、全ての関係者が関与した形で国民会議の議論が展開していくことを強く希望している。
- いずれにせよ、わが国は、ミャンマーにおける民主化プロセスの実質的進展を求めてきており、そのためのあらゆる努力を惜しむものではない。
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