世界一周「何でもレポート」

第六話 イスラム教徒の結婚 その1

平成30年10月5日
(写真1)結婚式会場での大皿料理 結婚式会場での大皿料理
(写真2)結婚式会場の様子 結婚式会場の様子

在クウェート大使館書記官 萬谷慎二(ばんたにしんじ)

(写真3)男性の結婚式(もちろん男性しかいません) 男性の結婚式(もちろん男性しかいません)
(写真4)公立小学校高学年は既に男女別学 公立小学校高学年は既に男女別学

 小学校から大学まで男女別学で,一部の学校では校舎への入り口,カフェまで男女別々に用意し,女性は顔までベールで隠しているイスラムの国でどのように結婚まで至るのかクウェートに来るまで疑問でしたが,段々と謎が解けてきましたので紹介します。
 私のクウェート人の友達も先日結婚しましたが,急に決まったようで,結婚式の案内が来たのが3日前でした。というのも一部の家庭では親同士が事前に話し合ってから,意見が合えば即結婚という手続きで結婚するというのが理由のようです。また,財産を分散させないように同じ一族内で結婚相手を探しているというのもあります。
 当地の結婚式は男女別々に行われ,花婿の披露宴会場には男性客のみ,花嫁の披露宴には女性客のみが集合しお祝いします。女性用の披露宴では,普段顔を覆っているベールや,黒い服を脱ぎ,皆おしゃれな格好をしているみたいです。
 私は3階建てのアパートの2階に居住しているのですが,その1階がパーティールームのため,オーナーの親族が結婚したときには,そのパーティールームで女性の結婚式がよく行われています。窓から見ていると普段通りの黒い服をきて集まっていますが,服の裾から派手な色のドレスがチラチラ見え隠れしています。
 パーティーで暗躍するのが適齢期の息子を持つお母さん方です。お母さん方は,事前に息子から結婚したいタイプの顔,体つき等の条件を聞いておき,結婚式場に集まった女性達の中で息子の好みに合いそうな女性を何名かピックアップします。披露宴会場でもベールをかぶっている適齢期の女性がいたら,彼女のお母さん,姉妹の顔つきをみて類推するそうです。
 その後,息子に口頭で説明してある程度の了承がとれれば,相手側の母親に相談に行くという手順だそうです。外見や性格が想像と違った場合はどうなるのでしょうか?
 統計によると,クウェートの離婚数は一日当たり22組,日本は約700組,日本の人口はクウェートの100倍と考えると,日本の離婚率の約3倍になります。
 離婚時に子供が居た場合,イスラム教徒の通常のルールでは母親に引き取られます。その後,女性が再婚する場合には,連れ子を連れて行くことはできず,子供を母親の祖父母に託して結婚するのが 通常のやり方のようです。
 また,子供が一定の年齢(男子約7歳,女子約14歳)に達した場合,父親の元に移動して暮らすというルールもあるようです。


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