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世界の学校を見てみよう!

ルワンダ共和国
Republic of Rwanda

ルワンダの学校では今

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学校全景

 ルワンダは1994年に虐殺(ジェノサイド)を経験しましたが,現在は復興をとげ,めざましく成長しています。小学校の就学率は99%に達し,ほとんどの子供たちが小学校で学んでいます。日本と同じように,小学校6年間と中学校3年間の義務教育期間終了後,高校に進み,大学や専門学校に通う生徒や学生もいます。

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日本から送られた本(図書館)

 今回訪問したキガリ市内にあるウムチョムイーザ学園は,2002年に日本のNPO法人と現地NGOによって設立されました。現在,国際協力機構(JICA)のボランティアが教員として活動をしています。この学園は,どの宗教団体やルワンダ政府からも支援を受けない私立学校として運営されており,幼稚園生と小学生あわせて210名が学んでいます。

 各学年1クラス20から30名ずつ先生は9名と,とても小さな学校ですが,子供たちはルワンダの母国語であるキニアルワンダ語や公用語の英語とフランス語のほか,算数や図工,音楽の授業等を学んでいます。特に図工や音楽は,通常ルワンダの学校のカリキュラムにはありませんが,豊かな表現力を育てるために,特別にカリキュラムに組まれました。例えば,日本の小学校から送られた鍵盤ハーモニカ(ピアニカ)や色鉛筆,折り紙なども授業で使われています。また課外授業で,キガリ市内のアート・スタジオ見学に言ったり,学校行事で音楽祭やアート・フェスティバルを催したりすることは,子供たちの楽しみになっています。
 3つの言語をすべて同時に学ぶということは,日本では考えられないかもしれません。しかし,ルワンダでは母国語のほかに英語とフランス語は街中にあふれていますので,自然と言葉も身に付いていくようです。それでも,特に低学年の生徒たちはほかの言語が混ざって会話をしてしまうこともあります。時間をかけて,徐々に語学力をつけていくそうです。

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    アート・フェスティバルでの
    生徒によるルワンダダンスの披露
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    国際交流基金和太鼓公演
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    卒業式で先生と
    生徒がピアニカで国歌を
    演奏している様子

 この学校では,まだ給食はありません。昼休みになると,家に帰って昼食をとったり,家からもってきたジュースやパン等を学校で食べたりします。現在給食室を建設中で,これができると栄養のある温かい昼食をとれるため,子供たちは給食が出る日を心待ちにしています。

 授業後は補習クラスやクラブ活動(IT,平和,エイズ教育,英語,日本語,音楽,環境,ルワンダ文化等)に励みます。クラブ活動で学んだことは,保護者や先生,他の生徒の前で発表することもあります。最も関心の高いクラブは,エイズ教育クラブです。ルワンダは成人のエイズ感染率は2.8%で農村部を中心に広がっています。またアフリカの多くの国でもエイズは重要な問題となっています。そのため,子供たちは自分自身や家族の健康を考えることに関心があるようです。

 この学校の特色である音楽や図工を学ぶことは,中学校や高校に進級するための全国試験には必要がないため,保護者や先生方からなかなか理解が得られなかったそうです。それでも徐々にのびのびと育つ子供たちの姿を見て,最近ではほかの学校でも折り紙教室を行う試みもあるそうです。

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    学期末試験を
    準備する生徒たち
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    休み時間に
    校庭で遊ぶ小学生
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    放課後に
    掃除をする生徒たち

(2012年12月)