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世界の学校を見てみよう!

パラオ共和国
Republic of Palau

パラオの学校では今

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新しい理科実験室での授業の様子

 パラオは,太平洋に浮かぶ人口約1万7千人の小さな島国です。日本からは直行便の飛行機で約4時間,青い海とサンゴ礁を見ようと一年間で約4万人の日本人観光客が訪れています。

パラオの教育制度

 パラオの義務教育は,小学校(1年生から8年生)と高校(1年生から4年生)で,卒業後多くの学生が,国内唯一のパラオ短期大学に進学します。小学校は,全国に16校あり,高校は5 校あります。赤道近くに位置するパラオでは,一年を通じて気温は28度前後であり,四季はない代わりに雨期と乾期があります。パラオの小学校では,夏休みが2ヶ月半と長く,年末年始の休みは10日間,イースター休暇(日本の春頃のお休み)は1日です。

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日本政府の支援で建てられた理科実験室,
図書館の引き渡し式

コロール小学校

 コロール小学校は,パラオの人口の大部分が集中するコロール州の中心にある公立の学校です。全国最大の約600名の児童が学んでいます。パラオでは各小学校で制服が違い,コロール小学校の制服には青と白のチェックの生地が使われています。男子児童はシャツとズボン,女子児童はワンピースを着用します。コロール小学校の校訓は,「We are family, Not school」 (私たちは学校ではなく,ひとつの家族)です。タベルアル校長先生によると,仲間同士で争わず,お互いに助け合う精神を表しているそうです。またコロー小学校では給食が配られ,児童はお昼の時間に食堂に集まります。児童の健康のため,学校は昨年からジュースは禁止し飲み物は水だけ,おやつもフルーツなど健康的なものを食べるようにし,油っぽいお菓子や砂糖が多いお菓子は禁止されています。

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運動場でバスケットボールを楽しむ生徒たち

学校の授業

 授業は日本と同じく月曜日から金曜日まで,午前8時から午後2時15分までです。午前は,算数,理科,英語,社会科と国語にあたるパラオ語を学びます。午後には,体育や工作の授業があります。パラオ語の時間には,パラオ語だけでなく,パラオの伝統的文化も一緒に学びます。パラオでは国民のほとんどは英語を話すことができますが,子供たちのパラオ語の能力の低下が心配され,公立・私立に関わらずパラオ語の授業が必修になっています。子供たちの間で一番人気の授業は,体育や工作です。児童の学校での主な悩み事は,学校での成績や,進級できるかどうかということだそうです。

教育啓発週間

 パラオでは3月15日が「青年の日」として定められ,それに合わせ毎年全国の学校で「教育啓発週間」が実施されます。この時期には各学校で様々な行事が行われ,児童の両親もたくさん見学に訪れます。コロール小学校では,伝統的な踊りの発表会や,竹を使って伝統的ないかだを製作する活動などが行われました。また,日本大使館の職員も招待され,児童と一緒に折り紙を折りました。

自由時間の過ごし方

 多くの子供は放課後や週末,バスケットボール,野球,バレーボール,サッカーなどスポーツをして過ごします。ビデオゲームも人気があります。家事の手伝いや,年下の兄弟の面倒をみる子供もいます。畑仕事の手伝い,というパラオならではのお手伝いもあります。

日本とのつながり

 コロール小学校には,日本政府の支援で建てられた屋根付きの運動場,理科実験室,図書室などがあり,児童の日々の学校生活で使われています。また,2012年9月までは,青年海外協力隊員の日本人の算数の先生が教えていました。日本へ行ったことがある児童は多くはないものの,日本に対する印象を尋ねると,おいしい料理がたくさん,自然がきれい,親切,清潔など,ポジティブなイメージをたくさん挙げてくれました。

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    日本大使館の職員から習い,折り紙に挑戦
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    教育啓発週間に竹を使った伝統的ないかだを製作

(2013年6月)