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世界の学校を見てみよう!

ネパール連邦民主共和国
Federal Democratic Republic of Nepal

ネパールの学校では今

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校舎の一部

ネパールの教育制度

 ネパールは、中国とインドの間に位置する(北緯26°22‘~30°27‘、東経80°4’~88°12’)、北海道の約2倍ほどの面積にたくさんの民族が住む国です。世界にある8000M以上の14峰のうち8峰がネパールにあり、世界一高い山エベレスト(ネパール名サガルマータ)や、お釈迦様が生まれたルンビニも、ここネパールにあります。

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スクールバス

 ネパールの教育は、教育省が中心となって実施されています。学校は公立、私立、及び地域住民により運営されているものなどがあります。現在の教育制度は、2009年から実施されている学校改革プログラム(School Sector Reform Program)によって、1~8年生が基礎教育、9~12年生が中等教育、及び、大学学士コース以上の高等教育となっています。また、就学前の幼児教育(Early Childhood Development)もこのプログラムの中に組み込まれています。10年生終了時と12年生終了時には全国統一試験が行われます。

 1~8年生までが義務教育にあたりますが、政府と援助国の支援によって、小学校1年生への入学率は90.7%(2012年ネパール教育省統計)と向上したものの、貧困などの理由で、義務教育終了まで継続して学校へ通う子どもの数は67.5%という現状です。

 また、ネパール教育省の統計によると、2010年度に私費で海外留学した学生の数は11,912人で、主な留学先はイギリス、オーストラリア、アメリカに次いで日本が選ばれています。

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教室での子供たち

V.S.ニケタン・ハイヤー・セカンダリー・スクール (V.S. NIKETAN HIGHER SECONDARY SCHOOL)

 ネパールの学校の様子は、都市部と村落部によって大きく異なります。都市部では設備の充実した私立学校も多く見られますが、村落部では、校舎そのものの設備が十分でなかったり、先生の数が不足していたり、近くに学校が無いので何時間も歩いて通わなければならないようなところもたくさんあります。今回訪問したV.S.ニケタン・ハイヤー・セカンダリー・スクールはネパールの平均から見ると恵まれた環境の学校といえます。

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日本語クラブの様子

 同校は、経済的な授業料で質の高い教育を広く行う事を目的として1981年に設立され、幼稚園から高校に当たる12学年までと、大学学士レベルまでのカレッジを併せ持つ共学の私立学校です。
 生徒数は、全てのレベルを併せると約5,000名と当国では大規模な学校といえます。スクールバスがあり、同校があるカトマンズ市だけでなく、近隣の市からも多くの子どもが通っています。希望者には女子のみですが寮もあります。授業時間は午前9時から午後3時半までです。ネパールでは土曜日が公休日なので、公立の学校と同じく、同校も土曜日が休みです。
 ネパールの多くの私立学校では国語(ネパール語)以外の全ての授業が英語で行われ、同校においても学校内では皆英語を使用しています。
 同校の特色は、スポーツなどの課外活動やクラブ活動が充実しているところにあります。クラブ活動は週2回行われ、ダンス、テコンドー、音楽、コンピューター、工作、美術、手芸、空手、ヨガなどに加え、日本語、中国語、フランス語のクラブもあります。

 日本語クラブの生徒たちに「なぜ、たくさんのクラブの中から日本語クラブを選んだのですか?」と聞いてみると、次のような答えが返ってきました。

  • 日本語と日本の文化が好きだから
  • 日本に行ってみたいから
  • 父親が日本にいるから
  • 家族が観光産業に従事していて、日本語を習ったらいいと助言されたので
  • 将来日本に留学したいから

 また、「日本についてどんな事を知っていますか?」という質問には、次のような答えがありました。

  • ネパールに対する経済支援をたくさん行っている国
  • ネパールと深い友好関係がある
  • 日本の人は勤勉
  • ネパールと比べて食べ物が高い国
  • 広島、長崎の歴史
  • 科学技術の発展している国

 さらに放課後について聞いてみると、家に帰ってまず宿題をし、多くの生徒がコンピューターゲームやフェイスブックをしているとのことです。その他には、キャロムボード(ビリヤードに似た盤上ゲーム)やサッカーをすると答えた生徒もいました。

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父兄の日でのダンス発表

(2013年8月)