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世界の学校を見てみよう!

世界の学校を見てみよう!

ミャンマー連邦共和国
Republic of the Union of Myanmar

ミャンマーの学校では今

ミャンマーの教育制度

(写真1)学校の外観。学年によって,校舎は分かれています

学校の外観。
学年によって,校舎は分かれています

ミャンマーの教育制度は,小学校5年間(0~4年生),中学校4年間(5~8年生),高等学校2年間(9,10年生)で,5歳から小学校に通います。義務教育は,小学校のみです。ほとんどの学校が公立ですが,最近は私立の学校の設立も認められるようになりました。また,ヤンゴンのような大都市では少なくなりましたが,僧院での寺子屋式教育も行われています。

実際の学校生活

(写真2)校庭にて,休み時間中の中学生の男子生徒達。サッカーをしている生徒達もいました

校庭にて,休み時間中の中学生の男子生徒達。サッカーをしている生徒達もいました

ヤンゴン市内バハン郡区のNo.2 Basic Education High Schoolは,中学校と高等学校の公立の一貫校で10歳から15歳までの男女3,857人が勉強しています。大学への進学率は75%で,ミャンマーの平均よりだいぶ高く,とても人気の学校です。1クラスの人数は約60人で,1学年約10クラスあります。クラスは成績順で分かれているので,皆張り切って勉強をしています。

授業は,月曜日から金曜日まで,午前7~12時は高学年(8~10年生),午後12~5時は低学年(5~7年生)が勉強します。授業は午前中だけといっても,午後は遊んでいるわけではありません。皆,とても勉強熱心で,宿題をしたり塾へ通ったりしています。勉強の中でも,特に英語に力を入れている生徒が多いようで,流暢な英語をしゃべる生徒がたくさんいました。

(写真3)高校生の授業風景。皆真剣に授業を受けています

高校生の授業風景。皆真剣に授業を受けています

授業は45分間で,7コマあります。国語,英語,数学,理科,社会などの授業の他に,音楽,体育,農業,家庭科,倫理なども勉強しています。とはいえ,ピアノなどの楽器がなく専門の先生がいないため,音楽の授業は皆で歌を歌うなど,に限られるようです。

制服は,男女共,白の長袖シャツに緑のロンジー(ミャンマーの伝統的な巻きスカート)です。校則では,髪の毛を染めてはいけない,マニキュアを塗ってはいけないなどの身だしなみから,けんかをしないこと,先生を尊敬すること,なども決められています。

中高生の関心事

(写真4)ゴム跳びをして遊ぶ中学生の女子生徒達

ゴム跳びをして遊ぶ中学生の女子生徒達

「興味があることは何ですか?」と聞くと男子生徒にはサッカーが人気で,そのほか音楽,日本のアニメや,Facebookなどのソーシャルネットワークが上がりました。この数年で携帯電話やインターネットの普及が進んだため,海外のエンターテイメント情報をいち早く入手している生徒が多いように感じました。

休日は,家族で過ごすと答える生徒が多く,ショッピングモール,アミューズメントパーク,ゲームセンターなどの他,パゴダにお参りに行くという生徒もいました。特に女子生徒の親は厳しいようで,友達と遊びに行くという生徒は少数でした。

日本についての印象を聞くと,「(アニメに出てきた)広島や鎌倉に興味がある」,「ミャンマーに多くの援助をしてくれていて感謝している。日本はハイテクロジーを持っているので,今後も技術や研究所のサポートをして欲しい」などの意見が出ました。

ミャンマーの教育のこれから

今回,取材した学校はミャンマー最大の商業都市であるヤンゴンにあり,比較的裕福な家庭の生徒が通っています。しかし,ミャンマーは日本の1.8倍の国土があり,人口の約7割を占めるビルマ族を含め,135の民族が住む国で,地域や人によって経済レベルも様々です。そのため,ミャンマー国内には設備が十分に整っていない学校や,家族を手伝うために勉強を続けられない生徒もいます。また,ミャンマー政府は現在の11年制から12年制へ変更するなど教育制度改革の準備をすすめています。

(写真5)通学風景。有料のスクールバスを使って通学します

通学風景。有料のスクールバスを使って通学します

(写真6)インタビューに答えてくれた高校生達。日本紹介のパンフレットに興味津々です

インタビューに答えてくれた高校生達。日本紹介のパンフレットに興味津々です

(写真7)校内にある売店。ご飯やフルーツの他,スナック菓子なども売っています

校内にある売店。ご飯やフルーツの他,スナック菓子なども売っています

(2013年7月)