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世界の学校を見てみよう!

モンゴル国
Mongolia

モンゴルの学校では今

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第92番学校の校舎
(日本の無償資金協力で建設)

 モンゴルは,ロシアと中国の間にある人口約300万人の国です。13世紀に活躍したチンギス・ハーンという英雄がアジアからヨーロッパの東までをひとつにした「モンゴル帝国」を建設したことを知っている人も多いと思います。そのころと比べると国は小さくなりましたが,それでも日本の4倍の面積に広大な草原や砂漠,森林が広がり,私たちと同じ顔をした人々が住んでいます。

モンゴルの教育制度

 モンゴルは長い間,北の隣国であったソビエト連邦(現在のロシア)の影響下にあったため,学校制度もソ連式の10年制でしたが,最近では,世界の多くの国に合わせて,12年制への移行が進められています。

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冬の制服は白いシャツと赤いベスト

ゲルから通う子どもたち

 モンゴルの公立学校は「○○番学校」というように,すべて校名に番号が付いています。今回の舞台である首都ウランバートルの第92番学校は,12年制への移行を完了した公立学校で,生徒総数約1,700人,主に「ゲル」に住む子どもたちが通っています。「ゲル」というのは,モンゴルをはじめとする中央アジアで,季節ごとに移動する遊牧民の人々が伝統的に住んでいる組み立て式の家です。首都ウランバートルにもゲルに住んでいる人がいるの?と驚く人も多いかも知れません。実は,モンゴルでは現在,豊かな生活を求めてウランバートルに移り住む地方の人たちが多く,市街地の周りには,そうした人たちがアパートに入れるまで住む「ゲル地区」が広がっているのです。

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一生懸命ひらがなを覚える子どもたち

第92番学校の子どもたちの生活

 アパートの数が足りないぐらいですから,子どもたちの学校(教室)の数も当然足りていません。したがって,ほとんどの学校では,1日を午前・午後の2つに分けて授業を行う「二部制」が取られています。第92番学校でも,1~5年生が午前(8:30~13:50),6~12年生が午後(14:00~18:00)というように分かれています。1つの授業は40分間で土曜日と日曜日は休み。夏休みは5月の終わりから8月31日までの3か月です。
 授業が午前か午後しかないので,休み時間にみんなで遊ぶということはあまりないのですが,放課後にはクラブ活動に参加します。モンゴルは冬が長く外で遊べないので,バスケットボールやバレーボール,ダンスといった体育館でできるものが中心です。中には,モンゴルの伝統楽器「馬頭琴」を演奏する珍しいクラブもあります。

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高学年になると日本語の本もバッチリ

日本と日本語は大人気

 授業は,国語(モンゴル語),算数,理科,歴史,体育,図工というように基本的には日本の学校と同じですが,小学校4年生から外国語の授業を選ぶことができます。実は,昔から色々な民族と交流してきたモンゴル人は外国語が大得意なのです。中でも人気なのが日本語で,第92番学校では4~10年生のうち141人が日本語を勉強しています。子どもたちは日本のマンガやアニメが大好きで,いつか日本に行ってみたいという夢を持って毎日勉強に頑張っています。
 日本は,これまでモンゴルで多くの学校の校舎を新しく建てたり,設備の改修のお手伝いを続けてきました。このことから,大人たちはもちろん,子どもたちも日本という国に対してとても親しみを持っています。この記事を読んでくれた皆さんの中から,モンゴルという国に関心を持ち,いつかモンゴルを訪れてみたいという人が出てきてくれることを期待しています。

(2014年1月)