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世界の学校を見てみよう!

ケニア共和国
Republic of Kenya

ケニアの学校では今

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1080名の生徒が学ぶ3階建校舎

 ケニアの教育制度は,8・4・4制です。小学校8年(日本でいう小学1年生から中学2年生),日本の中学・高校に当たるセカンダリー・スクールが4年(日本でいう中学3年生から高校3年生),大学が4年となっています。小学校,セカンダリー・スクールは,2003年,2008年にそれぞれ無償化されました。

 日本大使館が位置するナイロビ郡アッパーヒルにあるアッパーヒル・セカンダリー・スクールは,公立の全寮制男子校で,中流階級の家庭から現在1,080名が学んでいます。クラスは,各学年5クラス,1クラスの生徒数は,約50名です。卒業生の約6割が大学に進む進学校です。

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必修科目である化学の実験室

 学校は,3学期制。授業は,月曜日から土曜日まであり,月曜から金曜は8限,土曜日は5限あります。全14科目のうち,8科目を履修するカリキュラムになっており,必修科目として数学,英語,スワヒリ語,生物,化学の5科目,選択科目として,キリスト教教育,イスラム教教育といった宗教教育,コンピューター,ビジネスなど9科目があります。

 学校には,13エーカー(約5.26万平方メートル)の土地に,20の教室,4つの実験室,大ホール兼食堂,野外グラウンド,図書館,学生寮があります。学生寮には,20-70名用の部屋がたくさんあり,生徒たちは毎日そこで寝泊まりしています。また,生徒全体の7%程度を占めるイスラム教の生徒のためにモスクも設置されています。

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2階建学生寮

 学校ではスポーツ活動が盛んで,バスケットボール・チームは,ケニアの全国大会で優勝するほどです。卒業生の中には,海外の大学でバスケットボールを続けている人もいます。サッカーも盛んで,ケニアのプロリーグ選手として活躍する卒業生もいます。その他にもホッケーやローラー・ブレードなどのスポーツ活動が行われています。

 休日,生徒たちは自分たちで洗濯や掃除などをします。スポーツ活動に参加している生徒は,練習や試合などがあります。学校の長期休暇は,春休み,夏休み,冬休みがあり,生徒はそれぞれの家庭に帰省します。生徒の9割はナイロビ出身ですが,地方都市に実家がある生徒もいます。また,各学期に1週間程度の中間休暇という休みがあり,この間,生徒は実家に帰ります。この中間休暇は,生徒のホームシック対策のためにあるそうです。

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学校内のイスラムモスク

 アッパーヒル・セカンダリー・スクールは,日本大使館に近いこともあり,日本大使館が開催する文化行事にもよく参加してくれます。毎年開催する「日本文化祭」には,いつも20名ほどの生徒が引率の先生と参加します。今年の「日本文化祭」では,数学・科学を担当するエリザベス・ラウィ先生が,着物を着て参加してくれました。

 今回取材に応じてくれた先生はアンソニー・オジャンボ先生。先生になって9年目。科学・物理を教えています。オジャンボ先生は,日本大使館とアッパーヒル・セカンダリー・スクールの架け橋となってくれていて,日本大使館が提供している日本文化紹介事業に生徒たちを何度も連れてきてくれています。

取材に訪れた日は,セカンダリー・スクールから大学に進学する際に必要なKCSEとよばれる全国統一試験が終わった次の週。本来であれば生徒がいる予定でしたが,ケニア政府から学校運営補助金の配賦がなかったため,休暇を1週間早めて生徒を帰省させたとのことで,学校にはほとんど生徒がいませんでした。ケニアでは,学校運営における資金面でまだまだ課題が多いようです。

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    ピンクの着物を着たラウィ先生が「日本文化祭」の空手体験に参加
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    アッパーヒルセカンダリースクールが日本大使館を訪問

(2013年12月)