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世界の学校を見てみよう!

エクアドル共和国
Republic of Ecuador

エクアドルの学校では今


校舎

 エクアドルの義務教育は,初等教育7年間(5~11歳),中等教育3年間の10年間です。その後,進学希望者は3年間の高等学校,4年間の大学などの高等教育に進みます。また,義務教育の前には多くの子ども達が3,4歳から幼稚園に通います。

 エクアドル政府は,地方都市も含めたエクアドル全土において質の高い教育を提供することを目標とし,通学を容易にするため学校の数を増やして就学率を向上させる等,全ての子どもたちの学ぶ権利を守ることに重点を置いた政策を進めています。


授業の様子(7~8歳)

 エクアドルの首都,キト市南部に位置するレプブリカ・ヴェインティ・クアトロ・デ・マヨ学校は,このようなエクアドル政府の努力によって設立された学校の一つであり,2014年初めに新しく出来たばかりの公立学校です。幼稚園,小学校,中学校,高等学校の4歳から18歳までが通う男女共学の一貫教育校で,生徒数は約2,500人です。1クラスは約30~40人からなり,各クラスには担任の先生と補助の先生がつきます。授業料は全て無料です。ほとんどの生徒は自宅から徒歩で通学します。通学バスがないため,少し遠くに住んでいる生徒はバスを利用したり,保護者の送迎で通います。

 授業は月曜日から金曜日まであります。生徒の数が多いため,午前(7時~13時)と午後(13時~19時)の二部に分かれ,午前中は約1,200名,午後は約1,300名の生徒がそれぞれ学んでいます。午前の部の生徒には,第1限目の授業開始前にクッキーと牛乳が支給されます。午後の部の生徒は,校内のカフェテリアで給食を食べることができます。この学校では制服とジャージの2種類の服が支給されており,生徒は授業を受けるとき,そのどちらかを着用します。


授業の様子(12歳)

 授業は数学,社会,自然科学,言語,文学,図工,音楽などの科目があります。英語は中等教育から学びます。またパソコンの授業も中等教育から始まり,生徒はパソコンの基本操作を学ぶだけではなく,パソコンを使用して自然科学,英語の授業を受けます。また中学生,高校生の各教室にはプロジェクターと先生用のパソコンがあり,生徒はホワイトボートに加えて大型スクリーンを使用しながら授業を受けます。

 晴れた日には,サッカーやバスケット場を利用した体育の授業が行われます。また課外活動として,生徒たちはダンス,劇,スポーツで汗を流したり,学校の図書館で過ごしたりします。


授業の様子(12歳)スクリーンを使った授業

 中等教育が始まるまでは,アメリカ大陸以外の世界の歴史や社会・文化について勉強することはほとんどありません。なぜなら,エクアドルは独自の文化と言語をもつ13の先住民がいる多文化国家であるため,エクアドル文化について学ぶことがたくさんあるからです。このため,地球の裏側に位置する日本のことは,あまり知らない生徒も多いのですが,日本のアニメや漫画は,エクアドルの子ども達の間で大人気です。

 子ども達は,自由時間にはロックミュージックを聴いたり,レゲトン(レゲエやサルサなどのラテン音楽が融合し,ヒップホップの影響を受けたもの)を踊ったり,ゲームで遊んだりします。また子どもたちはテレビを見るのも好きです。11歳の女子児童に流行しているテレビ番組を聞いてみると,「ベン10」や「スーパーマン」等のアメリカのアニメ番組という答えが返ってきました。

 この学校ではエクアドルのカレンダー通りの休みがあります。また「キトの日」,「旗の日」,「子どもの日」などのイベントでは,生徒達が大きなポスターや装飾で学校を飾り,特別な日をお祝いします。


  • 廊下

  • サッカーはエクアドルで人気のスポーツ

  • 図書館

(2014年11月)