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世界の学校を見てみよう!

コロンビア共和国
(Republic of Colombia)
コロンビアの学校では今

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校舎全景と校庭での体育の授業

 コロンビアの教育制度は,初等教育5年,中等教育6年,大学教育5~6年で,このうち初等教育5年,中等教育4年までが義務教育です。

 今回は,首都ボゴタ市郊外にあるカトリック系の私立女子校トリニダー・デル・モンテ校を訪問しました。コロンビア国民の約9割はカトリック教徒と言われていますので,このようなカトリック系の学校は珍しくありません。同校は1908年創立,100年以上の歴史のある学校で,世界約40カ国に約200校の姉妹校があり,日本にも11校の姉妹校があります。

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幼稚園児の英語の授業

 この学校では,1年生になる前の4歳の幼稚園児から,16~18歳の11年生の女子生徒270名が学んでいます。クラスは10~20名毎に分かれ,32名の先生が教えています。日本でいうと,幼稚園,小学校,中学校そして高等学校が一緒になった一貫教育の学校です。コロンビアでは授業の開始時間が朝早く,同校は午前7時半に1時間目の授業が開始し,午後2時45分に終了します。通学は学校が用意するスクールバスで自宅まで送り迎えしてもらいますので,早い生徒は朝の5時半には家を出発しなくてはなりません。お寝坊さんにはつらいですが,皆さんほとんど遅刻することはないそうです。その秘訣を聞くと「夜は早く寝る」とのこと,健康的な生活ですね。

 その代わりに,週末には友達と大好きなダンスを楽しんだり,友達の家でテレビを見たりして夜更かしすることもあるようです。コロンビアはサルサやクンビアといった民族音楽の宝庫です。スペインやアフリカの音楽の影響を受けた多様で地域色が豊かな音楽に合わせて,老若男女を問わず踊ることが大好きな国民です。音楽が聞こえると自然に体が動いてしまうほどで,この学校の生徒達の間で最近流行っているのはレゲトン(ヒップポップとレゲエとサルサなどのラテン音楽が融合したアップテンポな音楽),友達同士で集まった時にはみんなで踊って楽しむそうです。また,最近は,アメリカのテレビドラマシリーズ,特に「ザ・ウォーキング・デッド」というホラーテレビドラマが流行っています。

 この学校はバイリンガル教育で授業の半分は英語で行われています。したがって,アメリカのテレビドラマを見るのも勉強のうち,と積極的に英語のテレビ番組を見ることにしているようです。さらに同校では,6年生からフランス語も必修科目。卒業するまでには母国語のスペイン語に加えて,英語とフランス語の3カ国語が話せるようになります。

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    1年生のコンピューターの授業
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    8年生のスペイン語の授業風景

 このように同校では,語学教育に力を入れていますが,生徒に人気のある授業は芸術や体育,コンピューターです。1年生からコンピューターの授業がありますが,さすがに現代っ子だけあって, Facebookを利用している生徒も多いそうです。また,放課後はバスケットボール,サッカー,バレーボール,チアリーダーのクラブ活動があり,特にチアリーダーのクラブはボゴタ市の大会で優勝したこともあるため人気が高いです。

 皆さんの悩みのひとつは,「宿題が多いこと」で,どこの国でも同じ悩みを抱えているのかもしれません。しかし,郊外の自然豊かな環境で,生徒と先生全員が顔見知りで家族のように仲良くのびのびと学んでいると,どんな悩みも吹き飛んでしまいそうです。現在のところ,日本に行ったことのある生徒はいませんが,日本の印象は「技術が発展していてスゴイ国」なので,距離は遠いけれども一度は行ってみたいと皆さん声をそろえて話してくれました。

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    教室外観
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    休み時間に友達と談笑

(2012年11月)