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ブータン王国
Kingdom of Bhutan

ブータンの学校では今
Kingdom of Bhutan

国語以外はすべて英語で行われる授業

(写真)校長先生(左から4人目)と生徒たち

校長先生(左から4人目)と生徒たち

 ブータンでは、国が教育に力を入れているため、公立学校はすべて無料です。

 首都ティンプー市内にあるヤンチェンフュー高校は、男女合わせて1,200人の生徒が学ぶ国立高校です。1965年の開校当初は寄宿舎制でしたが、1994年からはすべての生徒が自宅から通学しています。

 授業は月曜~土曜日で、金曜日までは午前8時30分~午後3時30分、土曜日はお昼までの半日授業です。学期は2学期制で、1学期は3月10日~6月末、2学期は7月中旬~12月17日となっています。

 授業科目は国語(ゾンカ語)、英語、数学、物理、生物、歴史、地理、経済などで、国語以外の授業はすべて英語で行われています。

(写真)4棟ある校舎の1つ

4棟ある校舎の1つ

 ブータンでは、日本の中学校と高校の卒業時に当たる年に全国一斉の統一テストがあり、この試験でよい成績を収めないと上級学校に進学できません。また、就職先の選択肢が少ないため、職業としては公務員に人気がありますが、大変な競争率です。そのため、生徒にとっては進学や就職が悩みの種となっています。
  校則は政府の方針に従って、男女それぞれ民族衣装のゴとキラを着ることが義務付けられています。さらに、男子はネービーブルーのソックスと黒の革靴を着用しなければなりません。

放課後、男子生徒は弓に夢中

 放課後になると、男子生徒は自転車やバスケットボールなどのスポーツを楽しんだり、ブータンで昔から受け継がれてきた弓を使って遊びます。ちょっとした空き地を利用して、弓の技を使って遊びます。また、クルという投げ矢を使った遊びにも人気があります。

 このように、男子生徒がいろいろな遊びをする一方で、女子生徒は家の手伝いや読書をして過ごすのが普通です。

(写真)校舎の入口で憩う生徒たち

校舎の入口で憩う生徒たち

 ブータンでは、兄弟が7~8人いる家庭は珍しくありません。そのため休日や学期間の長期休暇には、多くの生徒が下の子の面倒をみながら、稲刈りなどの手伝いをしています。

 日本や日本人について、生徒の関心は高く、とてもよい印象と親近感を抱いています。これは、故障が少ない日本の自動車や電気製品、日本の経済援助がブータンの人々に大変喜ばれており、また、日本人の顔つきがブータン人とよく似ていることも関係しているようです。

財団法人世界の動き社発行月刊「世界の動き1999年3月号」より