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世界の学校を見てみよう!

メキシコ合衆国
United Mexican States

メキシコの学校では今

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校舎

 メキシコの教育制度は,小学校6年,中学校3年,高等学校3年の「6・3・3制」を採用しています。義務教育は中学校までで,日本と同じ制度です。

ユニークな日本人学校「日本メキシコ学院」

 メキシコの首都メキシコシティには,「日本メキシコ学院」(Liceo Mexicano-Japones)というユニークな学校があります。この学校では,日本人の生徒が通い日本の文部科学省のカリキュラムに基づく「日本コース」(小学部・中学部)と,日系人も含めてメキシコ人の生徒が通いメキシコ教育省のカリキュラムに基づく「メキシコ・コース」(幼稚部(日本・メキシコ共学)・小学部・中学部・高校部)とが同じ敷地内に併設されており,世界でも珍しい”国際学校”となっています。

 かつてメキシコシティには,「メキシコ日本人学校」(昭和43年設立)や幾つかの日系人対象の日本語学園がありましたが,昭和49年,田中角栄首相(当時)がメキシコを訪問した際の共同声明の趣旨に従い,両国政府や在留邦人,日系人,日系企業等の援助を得て,昭和52年にそれらの学校を統合する形で「日本メキシコ学院」として創立されました。

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交流授業の様子

 日本メキシコ学院は,「両国の相互理解,教育文化の交流,両国民にとって有為な人材の育成」を”建学の精神”に掲げ,日本人の生徒とメキシコ人の生徒の間で出来るだけ多くの交流がなされるようにカリキュラムが組まれています。例えば,交流授業や合同クラブ活動が積極的に行われています。特に,毎年開催される「大運動会」は,2つのコース合同で行われる校内最大の行事で,日本コースの先生方の主導で過去30年に亘り開催されてきました。文部科学省とメキシコ教育省のカリキュラムは異なる点も多い中,二学期制の導入,両コース間での体験入学の実施など,日本とメキシコの交流促進のための様々な努力がなされています。日本コースではスペイン語の授業が(小学1~3年生は週1時間,4年生以上は週2時間),メキシコ・コースでは日本語の授業が(小学1~中学3年生は週5時間,高校1~3年生は週4時間)行われているのも特徴的です。

 また,両コースの中間に位置する架け橋として「文化センター」があります。同センターでは,幼児教育,メキシコ・コースの日本語及び日本文化学習,校内外の交流活動,異文化理解教育,クラブ活動の指導など,幅広い文化交流活動をおこなっています。

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    敷地全体を撮影した航空写真。
    教室の他,講堂,体育館,200mトラックを持つ運動場,球技場,25m屋内プール,駐車場等を備える。

メキシコ国内での評判

 日本メキシコ学院は,開校以来,メキシコ国内でレベルの高い学校として広く知られ,多くの優秀な生徒が卒業しています。メキシコ・コースの卒業生には,大統領や教育大臣の子弟がいます。また,2012年2月19日発行のメキシコの新聞「レフォルマ」紙に,メキシコシティ内の私立高校ランキングが掲載されました。これは,生徒の知識・能力・責任感・独立性,教師の能力・先見性に関し,大学関係者が市内の私立高校67校を採点したもので,日本メキシコ学院は総合1位に輝きました。今や日本メキシコ学院は,単なる日本人学校の枠を超え,現地でも認められた存在となっていると言えます。

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    運動会の南中ソーラン
    (2011年に行われた第35回では,
    日本コースによる日本文化発表
    「南中ソーラン」にメキシコ・コースの
    小学4年生が参加しました)
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    道徳教育・生活指導(AIMS)室が
    掲げる8つのテーマ
    (尊重,対話,友情,正直,
    規律,遵守,寛容,約束)
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    メキシコ版お盆「死者の日」
    (11月1日)には,
    生徒も先生も仮装して授業。

(2012年12月)