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世界の学校を見てみよう!

スウェーデン王国
Kingdom of Sweden

スウェーデンの学校では今

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校舎

 スウェーデンの学校教育は,義務教育の基礎学校(9年),高校(3年),大学(学士号取得は通常3年)などからなっています。スウェーデンの高校は日本の高校に比べて休みが多く,日本の高校の夏休み,冬休みにあたる休暇の他,秋休み(10月下旬から11月上旬にかけての1週間程度),イースター休み(4月上旬の1週間程度),スポーツ休み(2月下旬から3月上旬の1週間程度)があります。

 ストックホルム市内にあるソードラ・ラティン高校は生徒総数1090人,教師総数113人の公立高校です。2005年に創立350周年を迎え,大変長い歴史のある学校です。卒業生には,2011年ノーベル文学賞受賞者(トーマス・トランストロメル)や現在活躍している有名な音楽家・役者もたくさんいます。
 街中にあっても静かな環境,洗練されてトレンディーなこの地域には喫茶店,レストラン,小さなお店や画廊が立ち並んでいます。生徒の両親の大半は大学卒で社会階級も幅広いですが,教育には熱心です。この学校に通う生徒の家庭の収入は全国平均よりも高いそうです。

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日本のポップカルチャーに関心のある女子生徒

 入学試験は,音楽,美術,演劇・ダンスから成る美学コース入学のための実技テスト(オーディション)以外はありませんが,評判が高いため志望者が多く,入学にはかなり高い成績点(義務教育課程の最終成績)が要求されます。原則的には県内の居住者が対象になりますが,音楽教育は全国でも最も高い水準にあるため人気があり,全国から申し込みが来ます。他県からの生徒は下宿から通学しています。
 入学希望者が多いため,男女比は考慮されていません。現在,女子生徒の数は男子生徒の2倍程度になっています。スウェーデンの学校は現在ではどの学校でも共学ですが,1961年まではこの学校は男子校でした。

 1学年から3学年までは各学年12クラスあります。1クラスは平均して32人,ダンスや演劇などのクラスは半数の16人,4学年は基礎学校9年(中学校3年に相当)の成績が不十分な生徒を対象にした美術専攻課程の2クラスのみ。
制服はないので,服装や髪型はかなり自由です。

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音楽の授業

 授業は午前8時から午後4時頃まで(月曜日から金曜日)。同じクラス単位で授業があるのが一般的ですが,選択制になっている外国語や楽器の授業はそれぞれのグループ単位となり,ハープなどは個人指導になります。

 放課後や土日は,殆どの生徒が友達と過ごします。塾に通う生徒はほとんどいません。中にはスポーツや家事の手伝いをする人もいます。長い休みも友達と会うことが大切な活動のようです。旅行をする生徒もたくさんいます。生徒が一番興味があるのは音楽,次いで映画,スマートフォン,ファッション,読書などです。

 ハイテク機器が現代の生徒に与える影響は大きなもので,特に友達同士の交流の場としてソーシャル・ネットワークであるフェイスブックは欠かせないものになっています。自分のページのチェックやアップデートに余念がありません。ただし,スマートフォンやコンピュータを授業時間中に使うことについては特別な許可が必要です。授業時間以外では自由に使用できます。

(写真)給食の時間

 日本文化には半数以上の生徒が興味を持っていますが,女子生徒の方が男子生徒より関心が高いようです。主に日本のポップカルチャーに興味を持っている生徒が多いです。

 悩みについて多くを語る生徒はあまりいませんが,強いていえば人間関係のストレスが多いようです。いじめに悩んでいる生徒はアンケート結果が示す限りではゼロでした。悩みの相談は,女子生徒は両親や兄弟又は友達に,男子生徒は家族を避けてまずは友達に相談するケースが多いようです。

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    玄関ホール
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    放課後の活動(美術)
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    校長先生(社会科学・人文コース担当)

(2013年1月)