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主な要人の来日日程

要人来日日程(平成10年)



モンゴル国バガバンディ大統領来日特集

 モンゴルのバガバンディ大統領が、日本国政府の招待により本年5月11日(月)から15日(金)まで来日します。モンゴルの大統領が日本を公式に訪問するのは今回が初めてであり、この機会にバガバンディ大統領のことを、日本とモンゴルの関係とあわせご紹介したいと思います。

I.バガバンディ大統領の来日

1.モンゴルの大統領

(1)80年代末、ソ連・東欧各国の民主化の流れの中で、モンゴルでも民主化運動が高まりを見せ、90年には複数政党制の採用、大統領制への移行などが行われ、92年には新憲法が施行されました。これによりモンゴルは名実ともに社会主義を放棄し、国名も「モンゴル人民共和国」から「モンゴル国」へと変更され、また大統領(任期4年)も国民の直接選挙により選出されることになりました。
(2)モンゴルの初代大統領は90年、オチルバト人民大会議幹部会議長が議会により任命され、93年の第一回大統領選挙においても、オチルバト大統領が再選されました。しかし97年の第二回大統領選挙において、バガバンディ人民革命党党首(当時)がオチルバト大統領を破り、モンゴル国第二代大統領の地位に就きました。

2.バガバンディ大統領

(1)1950年4月、モンゴルの北西に位置するサブハン県の遊牧民の子に生まれたバガバンディ大統領は、幼少の頃から学業優秀で、旧ソ連への二度の留学を経た後、モンゴルが人民共和国であった時代に唯一の政党であった人民革命党内の要職を歴任していきます。
(2)大統領は大変な読書家である一方、釣りを趣味とし、国内遊説中もしばしば釣り竿を手に、リフレッシュを図っているということです。
(3)今回の来日に同行する大統領夫人(Mrs.オヨビレグ)は初中等教育の国語の先生として長年勤務した経験があり、また一男一女の子供たちは現在、日本と韓国の大学にそれぞれ留学しています。

3.大統領の来日の意義

(1)モンゴルの国家元首の我が国への公式訪問は、即位の礼への参加や立ち寄りを除けば、初めてのことであり、今回の訪日を通じて、日本とモンゴルの関係がより一層発展することが期待されています。
(2)日本滞在中には、政界、経済界、その他各界の要人と広く会談を行う他、経団連における経済セミナーでは大統領自らスピーチを行う予定です。また、大相撲観戦も予定されており、旭鷲山や旭天鵬といったモンゴル出身力士の活躍を楽しみにしているとのことです。

II.日本とモンゴル

1.両国の関係

(1)両国の間に外交関係が樹立されたのは1972年のことです。ただし、当時は冷戦による東西対立という国際情勢であったため、日本とモンゴルとの関係は必ずしも飛躍的に発展するという環境ではありませんでした。
(2)しかしながら、モンゴルにおける「民主化、自由市場経済体制への移行」という動きは、日本とモンゴルの両国がこれまでの基礎の上に新たな関係を発展させる局面を開きました。89年4月宇野外務大臣(当時)が西側先進諸国の外相として初めてモンゴルを訪問したのを皮切りに、90年3月にはソドノム首相(当時)が訪日、91年8月には海部総理(当時)が西側先進国首脳として初めてモンゴルを訪問、92年5月、93年11月とモンゴルの首相がそれぞれ日本を訪問しました。こうしたハイレベルの人物交流により、両国の関係は加速度的に発展して行きました。
(3)日本はモンゴルの民主化と市場経済化の成功は、東アジア地域の平和と安定に寄与するものであるとの観点から、民主化を目指すモンゴルをその当初から積極的に支援し、91年から最大援助供与国の地位を継続しています。
(4)両国の外交関係樹立25周年にあたる97年2月にはエンフサイハン首相が来日し、共同発表を発出しました。これにより今後の両国関係を経済協力のみならず、あらゆる分野で発展させる「総合的パートナーシップ」の構築を目標とすることが確認されました。90年以降、極めて順調に推移してきた日本とモンゴルとの関係は、現在、国民レベルのより幅の広い交流へと発展する新しい段階を迎えたと言えます。

2.経済協力

(1)日本のモンゴルに対する経済協力は91年から飛躍的に増大し、諸外国・国際機関の対モンゴル支援総額の約3分の1を占めています。
 [日本のモンゴルに対する経済協力実績(単位:億円)]

  90年度 91年度 92年度 93年度 94年度 95年度 96年度
無償資金協力 4.94 33.08 39.08 45.35 59.05 58.25 48.03
有償資金協力 0 48.36 24.58 33.21 47.53 44.93 58.27
技術協力 1.51 4.02 6.81 18.10 22.72 23.37 18.13

 支援当初は、経済情勢悪化の中で困窮するモンゴルの国民に対する人道的援助が経済協力の中心でしたが、次第に経済的自立を援助するためのインフラ整備(インテルサット地上局の建設、ウランバートル市第4火力発電所の改修、ウランバートル市公共輸送の整備、地方発電施設の改修等)を中心に協力が行われるようになりました。

(2)97年3月、両国政府の間で、今後の日本による対モンゴル中長期援助方針に関して協議が行われ、以下4つの分野を経済協力の重点分野とすることで合意されました。
 (a)産業基盤振興のための経済基盤及び条件整備(エネルギー、運輸、通信分野)
 (b)市場経済移行のための知的支援・人材育成
 (c)農業・牧畜業支援
 (d)基礎生活支援(教育、保健・医療、水供給)

(3)また、日本は二国間関係のみならず、国際場裡においても積極的に対モンゴル支援のイニシアティブを発揮、91年から世界銀行と共にこれまで6回の「モンゴル支援国会合」を東京で共同開催してきました。ちなみに、97年10月の第6回モンゴル支援国会合では、過去最高の総額2億5千万ドルの新規援助を行う意図が表明され、モンゴルの開発努力に対する大きな支援となっています。

3.モンゴルからの支援

(1)モンゴルはこうした日本の積極的な経済協力に深く感謝しながら、日本の援助を有効に活用しようと努力すると共に、日本・モンゴル両国関係が相互に一層の利益をもたらすような関係になるために、一刻も早く経済的自立を果たしたいと、経済制度の改革に国を挙げて取り組んでいます。
(2)日本がモンゴルを国際舞台においても応援しているように、モンゴルも国際場裡において日本を支援してきています。例えば、日本の国連安全保障理事会の常任理事国入りを一貫して支持していますし、また国連安全保障理事会の組織改革に関して、日本と基本的な考えを共有しています。さらに、その他の国際会議や国際委員会等においても、日本の良き支持者であり、特に北東アジア地域の安定と平和のために、日本と協力していくという方針をとり続けています。
(3)「まさかの時の友こそ真の友である」95年の阪神大震災の際、2000枚の毛布と500組の手袋という救援物資を持って、関西空港に特別機で駆けつけたモンゴルの副首相は、荷を降ろすや否や、自分が長く滞在することで迷惑をかけてはいけないと、日本にもモンゴルにもある冒頭の諺を残して帰国しました。モンゴルは自国の発展のために、あらゆることを日本をはじめとする先進諸国から学ぼうとしていますが、それと同時に、21世紀に向けて日本との関係を確固たるものにしようとしています。

4.文化交流

 両国の文化交流は、近年、政府及び民間の双方のレベルで拡大してきています。
 94年に日本の学校に在籍するモンゴル留学生の数は84名でしたが、3年後の97年には188名と二倍以上に増加しました。
 13世紀のモンゴル帝国の首都であったカラコルムの遺跡発掘調査などモンゴルの文化遺産の保存にも協力を行っています。
 97年にはモンゴルにおいて日本週間が開催され、茶道や邦楽などをはじめとして各種文化行事が行われ、国民間の相互理解の進展に貢献しました。
 今年は、馬と弓になじみの深いモンゴルにおいて、日本の伝統的な武芸の一つである「流鏑馬(やぶさめ)」のが初公演が行われる予定です。  



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