主な要人の来日日程

ユーシチェンコ・ウクライナ大統領の訪日

平成17年7月15日

 ヴィクトル・ユーシチェンコ・ウクライナ大統領夫妻(略歴別添)は、7月20日(水曜日)~23(土曜日)の日程で、我が国政府の招待により訪日する。日本滞在中に、東京における小泉総理との首脳会談、天皇皇后両陛下との御会見が行われるほか、愛知、広島を訪問する予定。

1. 訪日招待の意義

 2004年末にウクライナ大統領選挙決選投票が行われたが、政権側候補による大規模不正が行われたとして、野党「我々のウクライナ」代表のユーシチェンコ候補が数十万人に及ぶ抗議行動を組織し、12月に行われたやり直し投票において、ユーシチェンコ候補が勝利、本年1月に大統領に就任し、2月に新内閣が発足した(「オレンジ革命」)。新政権は更なる民主化、市場経済化に向けた改革を進めるとしている。

 人口約5000万を擁しロシアと拡大EUの間に位置するとの地政学的重要性、更にはウクライナの民主化が欧州の安定に極めて重要との認識の下、我が国は、民主化を進めるウクライナを支援するという立場をとっている。今次ユーシチェンコ大統領の訪日招待を通じ、ウクライナに対する我が国の上記のような立場を伝え、新生ウクライナとの関係を強化する。

2. 「オレンジ革命」後の情勢

(1)内政新政権はユーシチェンコ大統領の公約である欧州統合、民主化、透明な市場経済システムの確立に向け努力を傾注するとし、特に腐敗一掃に関する措置(汚職のあった民営化のやり直し等)を打ち出している。また、昨年12月のやり直し選挙の過程で合意された大統領権限を縮小する憲法改正案が来年1月に発効の見通し。首相任命権限の大統領から議会への移譲などが予定されている。

(2)外交外交の基本方針は、欧州統合を目指しつつもそれと両立する形でロシアとの関係も強化するというもの。EU加盟を戦略目標とし、NATO加盟にも意欲を示しているが、ユーシチェンコ大統領の就任後最初の外国訪問先にロシアを選ぶなどの配慮を見せている。

(3)経済独立後マイナス成長を続けてきたウクライナ経済は2000年以降プラス成長の軌道に乗り、04年もロシア経済の好調、鉄鋼輸出増という追い風に乗り、後半に大統領選挙による政治的混乱があったが史上最高の12%の成長率を達成。また、世界経済への統合を進める観点から、WTOへの年内加盟を本年中の目標として、我が国を含む各国との交渉を進めている。

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