主な要人の来日日程

日本国とモロッコ王国間の友好、パートナーシップ及び協力に関する共同声明(仮訳)

平成17年11月30日
英語版はこちら

写真:内閣広報室
写真:内閣広報室

写真:内閣広報室

 日本国政府の招待を受け、モロッコ王国のモハメッド6世国王陛下は、2005年11月27日から11月30日まで国賓として日本国を訪問した。このモロッコ国王として初の訪日は、日本国とモロッコ王国の外交関係樹立50周年を翌年に控えて、現在の友好的、協力的、かつ、たゆまない二国間関係の新しい章を開くものである。

 11月28日、モハメッド6世国王陛下は、天皇皇后両陛下に御会見し、天皇皇后両陛下は、皇居において同国王陛下のために宮中晩餐を催された。

 今次訪問の機会に、小泉純一郎内閣総理大臣とモハメッド6世国王陛下は会談を行い、様々な二国間及び国際的な問題について意見交換を行い、以下の声明が発出された。

  1. 双方は、特に政治、経済及び文化の分野における二国間関係を更に強化するための共通の決意を再確認しつつ、日本国とモロッコ王国間の友好・協力関係の着実な進展に対する満足の意を表明し、今次訪問中に以下の文書に署名した。
    • 日本国外務省とモロッコ王国外務協力省との間の政策協議に関する覚書
    • 日本国とモロッコ王国との間の文化交流の促進に関する覚書
    • 円借款の供与に関する日本国政府とモロッコ王国政府との間の書簡(下水道整備計画及び地方電化計画(III))
    • ノン・プロジェクト無償資金協力に関する日本国政府とモロッコ王国政府との間の書簡
    • 一般文化無償に関する日本国政府とモロッコ王国政府との間の書簡(モロッコ王国王立図書館音響・照明・視聴覚機材整備計画)

     双方は、外交又は公用旅券を所持するモロッコ国民及び日本国民に対し、相互主義に基づき査証を免除することに関する最近の決定に満足の意を表明した。

  2. 双方は、経済関係の強化が二国間関係全体の進展のための鍵の一つであるとの認識を共有し、両国政府がビジネス情報の提供や実務家の派遣を通じて投資や貿易を促進するための更なる努力を行う必要性を認識した。
  3. モロッコ側は、経済協力及び技術協力を通じた日本政府の継続的な支援に対する深甚な謝意を表明した。日本側は、モロッコ側の様々な改革に向けた努力への支援を表明し、モロッコ側はかかる努力を継続する決意を改めて表明した。また、日本側は更に経済社会開発に向けたモロッコの重要な努力としての人間開発国家イニシアティブ(INDH)に対する支持を表明し、同イニシアティブと軌を一にする現在の政策に基づきODAを継続する用意があることを表明した。
  4. 双方は、外交関係樹立及び日本・モロッコ友好50周年記念を機に計画されている様々な文化活動の成功に向けて共に努力する決意を表明した。また、両国は文化遺産保護及び修復の分野において協力することを決定した。
  5. 双方は、ガザ地区からのイスラエルの撤退後、中東和平プロセスを前進させる新しい機会の窓が開いているとの見解を共有した。これはロードマップの実施に向けた前向きな一歩であった。国際社会は両当事者に対し、公正かつ包括的な和平に到達するために交渉を再開するよう働きかけることが求められている。双方は、国際社会に対し、パレスチナ自治政府が経済及びインフラ復興に向けて責任を負う能力を強化できるよう、同自治政府に対する経済及び財政的な支援を実施するように促した。双方は、この目的に向けて建設的な役割を果たすため共に努力することを決定した。
  6. 双方は、中東及び北アフリカ地域における改革は、「進歩と共通の未来に向けたG8・拡大中東及び北アフリカパートナーシップ」において支持されたように、各国の自主性と多様性の尊重の原則に従って追求されるべきであることを再確認した。そして、世界人権宣言及び国連憲章に則り、国家の統一及び領土の一体性の枠内において各国が自由に固有の民主的、政治的及び社会文化的制度を発展させる主権的権利を改めて確認した。この文脈で、日本側はモロッコが昨年12月ラバトにおいて「未来のためのフォーラム」を主催したことを高く評価した。
  7. 双方は、国連が21世紀における課題に取り組むことができるよう、その効率性と信頼性を高めるための包括的な国連改革の必要性について見解を共有し、また、双方は、早期の安全保障理事会改革が国連を改革するための全般的な努力における不可欠な要素であると認識した。モロッコ側は、日本の国際社会の平和及び発展に対する卓越した貢献を認識し、日本が世界の諸問題への取組においてより大きな役割と責任を果たすことは正当であると考える。
  8. モロッコ側は、日本のアフリカ開発促進への貢献を称賛した。この点で、日本側は、開発を促進するアフリカの努力を支持するとの決意を確認し、TICADプロセスを通じ積極的な役割を続けていく意図を表明した。この文脈で、双方は、これまでの成果を基に、アフリカにおける南南協力を促進するために、日本とモロッコの三角協力を更に推進することを決定した。
このページのトップへ戻る
前のページへ戻る | 目次へ戻る