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主な要人の来日日程

カビラ・コンゴ民主共和国大統領の訪日
(概要と評価)


平成17年3月18日


 カビラ・コンゴ民主共和国大統領は、3月13日(日)から16日(水)まで実務訪問賓客として我が国を訪れたところ、概要及び評価以下のとおり。

1.概要

(1)カビラ大統領は、外務・国際協力大臣、計画大臣、産業・中小企業大臣、エネルギー大臣、鉱山大臣、運輸・通信大臣の主要6閣僚を伴い、アジア公式歴訪の第一番目の国として我が国を訪日した(他の訪問国は、韓国及び中国)。カビラ大統領は初の訪日であり、同国の大統領としては16年ぶりの訪問であった。

(2)同大統領は、滞在中、天皇陛下と御会見したほか、小泉総理との間で首脳会談を行った。また、町村外務大臣、森喜朗前総理(日・アフリカ連合友好議員連盟会長)、衛藤征士郎衆議院議員(同副会長)ほか日・アフリカ連合友好議連議員、黒柳徹子UNICEF親善大使等我が方要人との間で幅広い意見交換を行った。

(3)日・コンゴ民主共和国首脳会談(3月14日)では、小泉総理とカビラ大統領との間でアフリカにおける平和と開発、二国間関係の強化の観点から以下の点につき幅広い意見交換が行われた。

(イ)2005年議会・大統領選挙の実施
 カビラ大統領より、平和と国家統合に向け、本年中に選挙を実施すべく努力しており、治安情勢も改善されつつある旨説明があり、同国に展開する国連PKO(MONUC)に対する日本の貢献に対し謝意表明があった。

(ロ)日本からの投資誘致要請
 カビラ大統領より、紛争により両国の経済関係は停滞しているが、内戦後の経済復興のためにも日本の民間投資家にコンゴ民主共和国に戻ってきてほしい旨要請があった。小泉総理からは、コンゴ民主共和国は資源に恵まれており安定すれば多くの外国企業がかつてのように進出するだろう、日本としても経済関係強化を図りたく、そのためにも政治的安定・投資環境整備をお願いしたい旨応じた。

(ハ)G8サミット
 カビラ大統領より、本年のG8グレンイーグルズ・サミットにおいてはアフリカが主要議題になるが、アフリカ開発会議(TICAD)プロセスを推進する日本として対アフリカ外交をどう考えるか質問がなされ、小泉総理より、森前総理の時から「アフリカ問題の解決なくして世界の発展なし」との考えに基づき、アフリカ問題に力を入れてきた、今後も右考えに基づいてアフリカ各国への支援を進めていく旨説明した。

(ニ)グローバルな課題
 カビラ大統領は、国連改革に関し、我が国の安保理常任理事国入りを改めて支持した。これに対し、小泉総理より、引き続きアフリカと協力して様々な改革をしていきたい旨述べた。

(4)また、同大統領は、今次訪問の主要な目的の一つとして日本企業の投資誘致を掲げ、JETROとの共催により「ビジネス・セミナー」を開催、基調スピーチを行った。1970年代には、銅採掘を中心に日本企業がコンゴ民主共和国に多く進出、日本人町が形成されたほどであったが、その後90年代の政情不安を背景に二国間の投資関係は後退していた。今次ビジネス・セミナーは、参加者が会場に入りきらないほどの大盛況であり、豊富な天然資源を有し経済的潜在力の高い同国に対する我が国民間セクターの期待と関心の高さを示していた。

2.評価

(1)カビラ大統領の今次訪問の主要な目的は、日本の官民のコンゴ民主共和国への復帰を要請することであった。我が国とコンゴ民主共和国とは、旧ザイール時代を通して緊密な友好・協力関係を構築していた。民間レベルでは豊富な天然資源開発のため日本企業が活発に進出し、また、政府レベルでもアフリカ域内最大級の二国間経済協力を実施、人的交流においても1984年には皇太子同妃両殿下(当時)が御訪問された。しかし、その後1996年からの一連の紛争により、両国関係は縮小を余儀なくされていた。
 今次訪問を通じて、本年同国初の民主的選挙を必ずや実施し和平を達成しようというカビラ大統領率いる暫定政権の強い意思が改めて確認され、我が国官民にポスト・コンフリクトから復興・安定へと向かいつつある新生コンゴ民主共和国の姿を印象付けることに成功した。

(2)本年は、国連やG8においてアフリカに大きく焦点が当たるいわば「アフリカの年」であり、先般、我が国は、アフリカにおける「平和の定着」支援として、総額約3,850万ドルの緊急無償資金協力を行うことを決定した。我が国は、カビラ大統領の和平実現への努力を高く評価しており、本年実施予定の同国史上初となる民主的選挙の実施のため約750万ドルの供与を決定した旨、今次訪問においてカビラ大統領に伝達し、我が国の対アフリカ支援強化の姿勢をアピールした。

(3)経済的潜在力を有する同国に選挙により安定がもたらされれば、我が国とコンゴ民主共和国との二国間関係は政府レベルに留まらず民間レベルにおいても往時の勢いを取り戻すことが期待される。我が国経済界の期待の高さは、今回JETRO・コンゴ民主共和国政府共催により開催されたビジネス・セミナーが大盛況のうちに開催されたことにも表れている。カビラ大統領の今次訪日は、昨年12月のラマザニ外務・国際協力大臣の外務省招待による訪日に続き、新たな二国間関係発展の契機として極めて有意義であった。


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