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主な要人の来日日程

日本国とブルガリア共和国との
パートナーシップに関する共同声明(仮訳)


 小泉純一郎日本国総理大臣とシメオン・サクスコブルク・ブルガリア共和国首相は、ブルガリア共和国首相の日本公式訪問の期間中、2004年12月15日に東京で会談を行い、以下の声明を発出した。


二国間関係の回顧と展望

  1. 双方は、広範な分野における日本国とブルガリア共和国との伝統的な友好関係とパートナーシップを再確認しつつ、2003年3月に東京で発出された「日本国とブルガリア共和国との新たなパートナーシップに関する共同発表」が着実に履行されていることに満足の意をもって留意した。

  2. ブルガリア首相は、ブルガリア共和国の改革に対する広範な日本の支援に関し、日本国政府と日本国民に対して深い感謝の意を表明した。日本側は、民主主義と機能する市場経済の確立に向けたブルガリア政府とブルガリア国民の努力を称賛し、ブルガリア共和国の社会的及び経済的発展に向けたブルガリア国民の努力に対する支援を継続し、それにより二国間関係をさらに強化する意向を再確認した。

  3. 双方は、また、ブルガリア共和国の来るべき欧州連合(EU)への加盟が、より密接な二国間協力の機会を新たにもたらすことについて認識を共有した。2004年のEU拡大が地域全体の安定に貢献していることを認識しつつ、日本側は、将来のEU加盟国としてのブルガリア共和国との関係が、二国間においてのみならず、日・EU間の全般的な協力の文脈においてもまた、さらに強化されることへの強い希望を表明した。
国際的課題における協力

  1. 双方は、グローバルな安全と繁栄を増進するために、二国間においても、また多数国間の枠組みにおいても、政治対話を促進していく意思を重ねて表明した。双方は、民主主義、人権の尊重、法の支配及び市場経済の諸原則といった共通の価値観が、主要な国際問題に関する両国の類似する見解とともに、外交政策の分野における協力の強固な基礎を提供することを確認した。

  2. ブルガリア側は、平和、安全及び安定を維持し、強化するための日本の努力とともに、グローバルな政治、経済問題における日本の建設的な役割を称賛した。この関連で、ブルガリア側は、2005年から2006年にかけての国際連合安全保障理事会非常任理事国としての日本の活動に対する支持を表明した。

  3. ブルガリア共和国が2004年3月以来、北大西洋条約機構(NATO)の加盟国となっていること、及び、同国のEU加盟プロセスが最終段階にあることに留意しつつ、日本側は、2002年から2003年にかけての国連安保理非常任理事国として、及び、2004年の欧州安全保障・協力機構(OSCE)議長国として、主要な国際問題に関する意思決定の面で、また、21世紀における安全保障上の脅威への対応、即ちテロ対策、民主主義、安全及び安定の推進の面で、ブルガリア共和国が建設的な役割を果たしていることを評価した。

  4. 双方は、21世紀における国際の平和、安全及び繁栄を促進するため国連の枠組みの下で積極的に協力する決意を再確認し、国連憲章に規定されている国際紛争の平和的解決の重要性について留意した。双方は、国際社会に対する新たな脅威に取り組む国連を強化することの必要性を強調し、国連の能力、効率性及び実効性を向上させるための国連改革、とりわけ、常任理事国及び非常任理事国双方の拡大を含む安保理改革の早期実現のために共に取り組む決意を表明した。この文脈において、ブルガリア側は、日本の安保理常任理事国入りへの支持を重ねて表明した。

  5. 双方は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核及びミサイル問題、並びに強制的かつ不法に北朝鮮に拉致された日本国民の問題について懸念を表明し、六者会合の早期再開の必要性を強調した。

  6. 双方は、国連安保理決議第1546号において設定されたタイムテーブルに従って選挙を実施するために、イラク暫定政権の業務を国際社会が支援する必要性とともに、地域の安定を維持するためにイラクが安定していることが引き続き重要であることを強調した。双方は、また、復興及び再建のための多数国間の努力を継続し、密接に協力し続けることの重要性を強調した。

  7. 最近のウクライナ大統領選挙に関して、双方は、ウクライナの領土の一体性とともに、その民主主義が強化されることの重要性を強調した。日本側は、OSCE議長国として、関係当事者への呼び掛けと、この問題に関する国際社会のコンセンサスの構築に向けたブルガリア共和国の努力を高く評価した。

  8. 双方は、南東欧地域における平和と安定の重要性を認識し、同地域においてさらなる安全保障と経済発展を促進するために対話と協力を一層強化する決意を強調した。日本側は、南東欧の安定要因としてのブルガリア共和国の建設的な政策、及び同地域の安全保障と繁栄を確保するための多面的な域内協力を促進する努力を高く評価した。ブルガリア側は、同地域における平和の定着と安定に対する日本の貢献を称賛した。

  9. 双方は、テロリズム、国際組織犯罪、薬物の違法取引及び人身取引、並びに大量破壊兵器及びその運搬手段の拡散といったグローバルな脅威に対処するために協力することの重要性を強調した。とりわけ、双方は、国際テロリズム及び組織犯罪との闘いにおいては、国連安保理の関連諸決議とともに、12本のテロ防止関連国際条約及び議定書を遵守しつつ、国際社会全体による協調的かつ決然たる行動が必要であることについて認識を共有した。双方は、また、大量破壊兵器及びその運搬手段の拡散を防止するために、国連憲章第7章に基づき採択された国連安保理決議第1540号を歓迎した。
経済関係
  1. 双方は、強固な経済的結びつきが二国間関係全般を維持、発展させていくために重要であるとの見解を共有しつつ、貿易及び投資をさらに促進させていく意思を表明した。

  2. ブルガリア側は、日本側との密接な協議を通じて日本の直接投資を誘致し、双方向の貿易を増大させるための具体的措置を取るとの自らのコミットメントを再確認した。

  3. ブルガリア側は、とりわけブルガリア共和国の投資環境の改善に貢献してきた、市場経済への移行のための支援について、日本政府に対し感謝の意を表明した。特に、双方は、日本国政府とブルガリア共和国政府との間の技術協力協定への署名に満足の意をもって留意した。

  4. 双方は、京都議定書が、気候変動に対する国際的枠組みの強化において極めて重要な要素であることを認識しつつ、京都議定書の下で、共同実施及び排出量取引において日本の民間部門も参加した二国間協力に対する期待を表明した。
文化交流及び人物交流
  1. 双方は、相互理解を促進する上での基礎としての文化交流の重要性を認識しつつ、伝統的文化及び現代的文化の双方におけるお互いの関心を再確認し、様々な分野での交流をさらに強化していく意思を強調した。

  2. ブルガリア側は、ブルガリアの文化、教育及びブルガリアの文化遺産の保護の推進のために日本政府より供与された無償資金協力に対して深い感謝の意を表明し、ソフィア国立オペラ・バレエ劇場に対する音響・録音機材の供与のため、日本国政府による文化無償協力の発表を高く評価した。

  3. 双方は、「2005年日本国際博覧会」におけるブルガリア共和国のパビリオンが、博覧会の期間中の日本におけるブルガリア文化の紹介とともに、両国民間の相互理解のさらなる増進に大きく貢献することへの希望を表明した。

  4. 双方は、観光が国家間の人々と文化を結びつける最も重要な手段の一つであることを認識しつつ、双方向に一層頻繁に観光客が往来することへの希望を表明した。

  5. ブルガリア側は、ブルガリア国民の短期滞在査証を免除するとの日本国政府の決定を歓迎した。双方は、この決定が二国間の経済関係及び人的交流を強化することへの希望を表明した。

  6. 双方は、科学者及び専門家の交流をさらに促進する意思を表明し、科学技術の分野において二国間の協力の大きな潜在的可能性があることについて認識を共有した。

  7. 双方は、地方自治体及び市民レベルで、並びに非政府組織、青少年及びスポーツ団体間で行われている日本とブルガリア共和国との間の草の根交流を、両国民間の相互信頼と友情を築く重要な経路であるとして歓迎した。

    2004年12月15日、東京

    (署名)
    日本国総理大臣
    小泉純一郎
      (署名)
    ブルガリア共和国首相
    シメオン・サクスコブルク


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