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主な要人の来日日程

フォックス・メキシコ合衆国大統領の国賓訪日
に際しての日・メキシコ共同声明


-日本とメキシコとの間の新時代における太平洋を跨ぐ戦略的パートナーシップ-


  1. 日本とメキシコは、400年以上にわたる交流の歴史を通じ、太平洋によって隔てられた地理的距離を乗り越えて、揺るぎない成熟した友好協力関係を築き上げるに至っている。

  2. ビセンテ・フォックス・ケサーダ・メキシコ大統領が国賓として訪日した機会に、日本とメキシコは、両国国民の利益のために共栄の関係を一層促進するため、政治対話と協力関係を緊密化し、新時代に向けたパートナーシップを構築していくことを決意した。

  3. 日本とメキシコは、民主主義と人権という基本的価値、自由かつ開放的な経済、社会の豊かさの追求等を共有する国として、国際社会の平和と繁栄に貢献するための努力を惜しまないとの固い決意を表明した。

二国間関係

  1. 両首脳は、政治、経済、文化及び協力の各分野において、二国間関係が極めて良好な状態にあることを確認した。両首脳は、あらゆるレベルの政府関係者によるより組織立った交流を通じ、両国間の政策対話を拡大し、深化させることにつき意見の一致を見た。また、政界、経済界、学術界及び一般社会の人々の交流が二国間関係の発展のために果たす役割の重要性を確認した。

  2. 経済分野において、両首脳は、両国間の交流が持つ大きな潜在可能性に鑑み、貿易・投資分野の関係強化は、両国にとって有益であるとの認識を示した。特に、両国の競争力を強化し、経済発展を促進するためには、両国経済間の相互補完性を最大限活用することが有効であることにつき意見の一致をみた。

  3. かかる観点から、両国は、両国の経済関係に新たな次元を開く貴重な一歩となる日・メキシコ経済連携協定に係る交渉を行っている。両首脳は、過去1年間に亘る精力的な交渉を通じ議論が深まったが、未だ重要な問題が未解決のまま残されていることを確認した。また、今後の交渉の取り進め方については、柔軟に対応すべきとの両首脳の意向を踏まえ、両政府間で協議していくことで一致した。

  4. 経済協力分野において、両首脳は、日本とメキシコとの間の技術協力が知識と経験の交流に大きく貢献してきたことを確認した。同時に、フォックス大統領は、この交流によって、メキシコの発展にとり優先的に重要な分野である公衆衛生、農業、技術訓練、環境、天然資源、中小企業の能力強化、メキシコの人材の育成及び専門化といった分野における技術移転が可能となったことを想起した。

  5. このような観点から、両首脳は、両国が二国間協力をより有意義なものとするため、中南米諸国を始めとする第三国の利益となるような適切な技術協力を、共同して実施していくための日・メキシコ・パートナーシップ・プログラムの枠組み文書に両国が署名したことを歓迎した。

  6. 文化分野において、両首脳は、豊かな文化と伝統を有する日本とメキシコが相互の理解を深めていることを歓迎した。また、日・メキシコ両国民間の親近感を深めるため、文化交流を更に活発化させることの重要性を確認した。この観点から、メキシコ側は、日本が2005年のセルバンティーノ国際芸術祭の招待国として参加することを表明したことを積極的に歓迎した。また、日本側は、2005年に愛知県において開催される国際博覧会(「愛・地球博」)へのメキシコの参加を積極的に歓迎した。

多国間協力

  1. 両首脳は、現下の国際的な諸課題のうち、緊急性の高い事項についてつっ込んだ意見交換を行い、両国が国際機関における対話と協力を強化することで意見が一致した。

  2. 国連について、両首脳は、国連が国際の平和と安全及び経済社会開発の分野における任務を効果的に遂行するため、国連、特に総会及び安全保障理事会の機能を強化する改革を緊急に進める必要性を認識し、また、国連改革のプロセスを推進すべく一層協力していくことで意見が一致した。また、ミレニアム・サミット及び開発資金国際会議において定められた目標及びコミットメントの達成に向けて引き続き取組を進めることの必要性を強調した。

  3. 両首脳は、人々の安全と福祉のため、テロとの闘い、環境保護、人権の促進及び保護、汚職及び麻薬対策、感染症対策などのグローバルな課題への対処において、国際社会の責任ある一員として両国が協力して取り組む必要があることについて意見の一致をみた。

  4. 特に、環境問題並びに天然資源の保護及び持続的な利用に関する国際協力の重要性を強調した。そのため、両首脳は、気候変動、生物多様性、環境浄化、森林の持続可能な経営、水及び海洋生物資源などの共通の関心事項につき、二国間の協議を続けていくことを決定した。メキシコ側は、本年3月に日本で開催された第3回世界水フォーラムを成功に導く上で日本が果たした役割を評価し、日本側は、メキシコが第4回世界水フォーラムの開催国として決定したことを歓迎するとともに、同フォーラムの成功に対する期待を表明した。特に、両首脳は、相互理解を促進する目的で、捕鯨の問題に関する日・メキシコの二国間協議が間もなく開始されることを歓迎した。

  5. 両首脳は、2003年12月9日~11日にメキシコのメリダにおいて開催されるハイレベルの政治会合において、国連腐敗防止条約(仮称)への署名が開始されることへの歓迎の意を表明した。

  6. 日本及びメキシコは、大量破壊兵器の拡散は脅威であり、関係国際機関を通じて国際社会が更なる努力を協調して行う必要があることを確信し、連帯している。両首脳は、北朝鮮の核問題について深い懸念を表明し、対話による解決が必要であることについて意見が一致した。フォックス大統領は、北朝鮮による日本人の拉致問題についての日本の立場に理解を示すとともに、同問題を解決するための日本の努力に対する理解及び支持を表明した。

  7. また、両首脳は、イラク及び中東和平の状況について幅広く話し合った。両首脳は、イラクの復興は、国際社会が建設的な精神をもって迅速に取り組むべき課題であり、国連が重要な役割を果たすべきことについて意見が一致した。中東和平の状況に関し、両首脳は、この地域の公正かつ持続的な平和の基礎を作るため、当事者がロードマップ実施の再開に向け最大限の努力を行うよう切望した。

  8. 多国間経済交渉の分野について、小泉総理は、2003年9月にカンクンにおいて開催された第5回WTO閣僚会合の開催国としてメキシコの発揮したリーダーシップを積極的に評価した。日本及びメキシコは、開放的でルールに基づいた多角的貿易体制を引き続き強化する必要性につき意見が一致し、WTOのドーハ開発アジェンダに係る交渉を2005年1月前に成功裡にまとめるために協力して取り組むことを決意した。

  9. また、小泉総理は、ロス・カボスにおける首脳会議を含む、アジア太平洋経済協力(APEC)メカニズムのプロセスにおいて、2002年にメキシコが議長国及び開催国として果たした役割を評価した。両首脳は、タイのバンコクで10月20日及び21日に開催されるAPECの首脳会議において、具体的な成果を上げる意思を再確認した。

  10. 両首脳は、アジア太平洋地域の貿易及び投資の自由化及び円滑化の恩恵が全ての人々に行き渡ることの必要性に言及した。特に、構造改革、零細・中小企業開発、知的財産権保護、テロとの闘い及び経済成長の促進といった課題を強調した。

将来への約束

  1. 日本及びメキシコは、更なる協力、継続的な政治対話及びより活発化する経済交流が両国の国民にもたらす利益を確信し、二国間関係の新たな時代の幕開けを迎える。グローバル化の進展する世界において、日本とメキシコの将来のために可能性に満ちた新たな地平を拓くため、本日、両国関係を一層緊密化していくとの決意が確認される。

 2003年10月16日に東京で署名した。

小泉純一郎
日本国総理大臣
  ビセンテ・フォックス・ケサーダ
メキシコ合衆国大統領


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