11月4日(金曜日)午前9時頃から約10分間,G20サミット出席のためカンヌを訪問中の野田佳彦内閣総理大臣は,アンゲラ・メルケル・ドイツ連邦共和国首相(H.E. Dr. Angela Merkel, Federal Chancellor of the Federal Republic of Germany)と会談を行ったところ,概要以下のとおりです。
1.冒頭
野田総理から,先週訪日したヴルフ大統領にもお会いしたが,本年の日独交流150周年を契機に日独関係の強化のため引き続き協力していきたい旨述べました。これに対し、メルケル首相から、野田総理に訪独頂きたい、日独間ではエネルギー分野など多くの協力分野がある旨述べました。これを受け、野田総理から、省エネ・再生可能エネルギー分野で高い技術力を有する独との協力を進めたい旨応じました。
2.日EU・EPA
野田総理から、本件を進めるためのメルケル首相の指導力の発揮を求めました。これに対し、メルケル首相から、本件についてはEU側にも関心があり、課題を乗り越えていきたい旨応じました。
3.欧州債務危機問題
メルケル首相から、欧州経済の状況が世界経済に悪影響を与えないように努力するとの発言があり、野田総理から,先般の包括的戦略に係る合意の際のメルケル首相の指導力を評価した上で、本件合意の具体的進展のための更なる指導力への期待を表明しました。これに対し、メルケル首相より、その期待に応える旨の発言がありました。
4.その他、メルケル首相からの質問を受け、野田総理より、日本経済の現状認識や第三次補正予算の状況について説明しました。