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小泉総理大臣


日・パキスタン首脳会談(概要)

平成14年9月12日


 9月11日15:05~15:40(日本時間9月12日4:05~4:40)、NY訪問中の小泉総理は国連本部にてムシャラフ・パキスタン大統領と会談したところ概要以下の通り。

1.冒頭、テロとの闘い

(1) 小泉総理より、米国同時多発テロ以来1周年になるがお会いでき嬉しい、ムシャラフ大統領が様々な困難を抱える状況の中、テロとの闘いに指導力を発揮されていることに敬意を表する旨発言。

(2) ムシャラフ大統領より、小泉総理とお会いでき大変嬉しい、お言葉に感謝したい。困難があるが努力していきたい旨発言。


2.二国間関係

(1) 小泉総理より、日・パキスタン国交樹立50周年の機会に両国の友好関係を更に発展させていきたいと述べるとともに、経済協力について、円借款案件であるコハット・トンネル建設第3期事業については、貴国と相談しながら出来るだけ協力していきたい旨発言。

(2) ムシャラフ大統領より、2002年は国交樹立50周年にあたり、両国関係を一層強化したい。小泉総理をパキスタンに招待したい。また、日本の経済協力について心から感謝する、特にコハット・トンネルの第3期分及び3億ドルの無償資金協力の残り部分の供与も宜しくお願いしたい旨発言。

(3) 小泉総理より、訪問招請に感謝する。3億ドルの無償資金協力については予定通り実施していきたい旨発言。


3.インド・パキスタン情勢

(1) 小泉総理より、6月にインド・パキスタン両首脳に電話で会談したときよりも若干緊張は緩和したようだが、引き続き自制心を保ち、平和的な解決に向け取り組んで欲しい旨述べるとともに、本11日にカシミールで発生した選挙候補者殺害事件が、インド・パキスタン間での感情的な反発に繋がらないよう、努力をお願いしたい旨発言。

(2) ムシャラフ大統領より、緊張緩和と関係正常化に向けた小泉総理の尽力に感謝するとともに、パキスタンは緊張緩和と対話再開を一貫して求めているが、インドは様々な圧力をかけるだけでこれに応じない、小泉総理には対話再開へ助力いただきたい旨発言。


4.パキスタンの民主化

(1) 小泉総理より、パキスタンにおける10月の総選挙が公正かつ自由に行われることを希望しており、日本からも選挙監視要員の派遣を検討している旨発言。

(2) ムシャラフ大統領より、総選挙の公正かつ透明性のある実施を約束するとともに、日本の選挙監視要員の派遣を歓迎する旨発言。


5.アフガニスタン情勢

(1) ムシャラフ大統領より、重要なのは東京会議での45億ドルのコミットメントがカルザイ政権に供与されることである旨発言。

(2) 小泉総理より、パキスタン・アフガン関係この一年の変化、及びパキスタンからの難民の帰還状況につき問うたのに対し、ムシャラフ大統領より、パキスタンはカルザイ政権を全面的に支持するが、同政権内の一部は反パキスタン的な人々もいる。カルザイ政権の実効的支配が全土に及んでおらず力の空白が存在しており、また、多民族性の尊重の原則が守られていない、この点と治安の回復が課題である旨発言。さらに、既に約350万人のうち約100万人がパキスタンから帰還しているが、アフガンの安定と復興の実現が更なる難民の帰還につながる旨発言。


6.その他

 ムシャラフ大統領より、率直に言ってパキスタンに反米感情が存在し、最近のイラクに関する議論が、こうした感情を必ずしも良い方向に持っていかない可能性があることを心配している旨発言。


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