小泉総理大臣

小泉総理のトルコ訪問(1月9-13日)
(ねらいと成果)

平成18年1月12日

1.ねらい

 

(1)トルコは親日国

(イ)トルコは有数の親日国。両国間の一世紀以上の友好関係は、我が国の重要な資産。

(ロ)115年間で現職総理として2人目のトルコ訪問。両国間の首脳の訪問はトルコが6回(エルドアン首相は、2004年に訪日)、日本が1回(1990年の海部総理)で、日本側の一方的「入超」。今次訪問は、トルコ側の熱意に応え、我が国のトルコ重視の姿勢を示す意義がある。

(2)トルコは戦略的要衝

(イ)トルコは欧州、中東、アジアを結ぶ戦略的要衝。国民のほとんどがイスラム教徒であるが、政教分離、民主主義を原則に安定した政権運営。EU加盟に向けた改革を積極的に推進。また、国際的なテロとの闘いに積極的に貢献。我が国は、トルコの戦略的重要性に鑑み、ボスポラス第2架橋(616億円、1988年開通)や海峡横断地下鉄(1112億円、2011年の開通を目指し工事中)等の大型円借款を実施しトルコを積極的に支援。

(ロ)中東地域の平和と安定は、日・トルコ両国の共通利益。トルコはイラク、イラン、シリアの隣国であって中東情勢に精通。イスラエル、パレスチナ双方とも良好な関係を有し、中東和平問題の解決を支援。

2.成果

(1)トルコが地政学的に重要な国であり、EU加盟を目指して改革を進め、高い経済成長率を実現していることや、日本人に対し強い親近感を持ち一世紀以上に亘る友好関係にあることを認識した上で、二国間関係、地域情勢、国際情勢の幅広い分野において両国の協力関係を今後更に発展させていくことで合意した。具体的な成果は次の通り。

(イ)二国間関係
 両国民間の相互理解を一層深めるため、2010年(日・トルコ友好120周年)に我が国がトルコにおいて記念事業の開催を検討することを表明。また、昨年に続き本年も「中東文化交流・対話ミッション」のトルコ派遣を表明。

(ロ)地域情勢
 両国が中東地域の平和と安定という共通利益を持つパートナーであるとの認識で一致し、イスラエル・パレスチナ問題、イラク復興で具体的な協力を検討していくことに合意。

(ハ)国際情勢
 イランの核問題を懸念し、日・トルコが協調しながら、IAEAにおいて解決を図るとの認識で一致。
 国連改革の必要性が認識される中、安保理改革前進に向けて両国が協議することで一致。
 国際テロ対策における協力促進を目的にテロ協議の開催に合意。

(2)また、今次訪問では、

(イ)対日文化交流の拠点となっている土日基金文化センター、日本の大型円借款により建設が進められているボスポラス海峡横断地下鉄工事現場を視察し、また、イスタンブール駐在邦人企業代表者から両国経済関係の現状を聴取し、両国の協力関係が幅広い分野で着実に進展していることを直接確認した。

(ロ)また、1985年のイラン・イラク戦争当時、在イラン邦人救出に携わったトルコ航空特別機元機長に対し、総理から直接感謝の気持ちを伝えた。

(ハ)更に、アナトリア文明博物館、イスタンブール旧市街(世界遺産)を視察し、トルコの長い歴史と文化に触れる機会を得た。


小泉総理のトルコ訪問主な日程
日付 予定
1月9日 ・日本(羽田)発、トルコ(アンカラ)着
1月10日 ・アタチュルク廟への献花
・セゼル大統領への表敬
・エルドアン首相との会談・共同記者会見及び首相主催晩餐会
1月11日 ・トルコ商工会議所会頭の総理表敬
・トルコ・日本基金文化センター視察
・アナトリア文明博物館視察
・アンカラ発、イスタンブール着
・邦人企業代表との懇談
1月12日 ・オズデミル・トルコ航空元機長との懇談
・ボスポラス海峡横断地下鉄の工事現場視察
・イスタンブール旧市街(世界遺産)視察
・トルコ(イスタンブール)発、13日日本(羽田)着
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