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小泉総理大臣


日本とブラジル連邦共和国の間の共同声明
(9月16日、ブラジリア)




  1. 小泉純一郎日本国内閣総理大臣は、ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ ブラジル連邦共和国大統領の招待により、2004年9月14日から16日にかけて、ブラジルを公式訪問した。

  2. 日本国総理大臣は、14日及び15日、サンパウロを訪問し、ジェラルド・アルキミン同州知事の歓迎を受けるとともに、日系社会代表と面談した。

  3. 9月16日、日本国総理大臣はブラジル連邦共和国大統領により歓迎を受け、首脳会談を行い、二国間関係の現況及び国際問題に関し、和やかに幅広い意見交換を行った。

  4. 両首脳は、100年を越える友好協力関係を回顧した上で、両国関係全般の強化に向けて強い決意を表明した。両首脳は、日伯関係の基盤をなす政治的、経済的、及び人的繋がりについて話し合うと共に、それらを更に緊密化するために努力することで一致した。

  5. 両首脳は、両国間のハイレベルの往来の重要性につき考慮した。ブラジル連邦共和国大統領は、日本国総理大臣のブラジル訪問が非常に有意義であることを強調した。日本国総理大臣は、双方の都合のよい時期にブラジル連邦共和国大統領が訪日することを招請した。ブラジル連邦共和国大統領は、満足の意をもって右招待を受け入れた。

  6. 両首脳は、1908年以来の日本人の移住者によるブラジルへの貢献を賞賛するとともに、2008年に迎える移住100年を「日本ブラジル交流年」として祝うこととする旨確認した。また、両首脳は二国間関係の更なる深化に向けての将来の機会について提言を行うため、「日伯21世紀協議会」を設立することとした。

  7. 日本国総理大臣はブラジルに渡った日本人移住者がこれまで受けた温かい歓迎に対し謝意を表明した。ブラジル連邦共和国大統領もまた、ここ数十年の間、在日ブラジル人コミュニティが日本の経済・社会の一層の発展に貢献する機会を友好裡に受けてきたことに謝意を表明した。
    この点に関して、両首脳は、人のつながりが両国間の友好と相互理解の一層の増進に重要な役割を果たしていることで一致した。両首脳は、就労、教育、福利及び輸送上のつながりが、二国間関係を共に高めていく上で重要な要素であることを認識した。 

  8. 両首脳は、日伯間で政治関係が一層強化されるべきことを確認し、日伯二国間及び日メルコスール間で政治・経済事項に関する政府間協議が進められていることを歓迎した。両首脳は、その一層の増進、閣僚を含む高いレベルの相互訪問の推進、及び行政府間のみならず立法府間でも交流が活発に進められていくことが重要であることで一致した。

  9. 両首脳は、二国間の経済及び通商関係を再活性化する好機にあるとの共通の認識に達した。両首脳は、日伯間、日メルコスール間における経済関係の再活性化に向けて、種々の方策を模索すべく、官民双方で協力していくこととした。これに関連し、両首脳は、明年日本で開催される予定の日伯経済合同委員会の成果を期待した。

  10. 両首脳は、両国経済が共に力を高めあっていき、また補完的であるという側面は、両国関係に新たな活力を与える重要な機会を伴うものであるとの認識で一致した。これに関連して、両首脳は、エネルギー、原料資源、インフラ、環境及び食糧安全保障の分野におけるブラジル側の戦略的な計画に対し、日本側協力による重要な貢献がなされていることを満足の意をもって認めた。両首脳はまた、両国により将来の協力プロジェクトのための重要な機会がもたらされていることに言及した。

  11. 両首脳は、二国間の技術協力プログラムの重要性を再確認するとともに、去る5月27日及び28日に東京において開催された本件に係る第16回会合の成果を喜んで是認した。両首脳は、二国間及び第三国に関係するプロジェクト及び計画の重要性を強調した。両首脳は、ラテンアメリカ及びアフリカ地域に対する現在の協力努力について満足の意を表した。

  12. 両首脳は、文化面及び人物面での交流が日伯両国国民の間の相互理解を増進する上で果たす重要な役割を認識し、その一層の増進に努めることとした。その文脈で、両首脳は、2008年のブラジルにおける日本美術展を初めとする記念諸行事の為に協力していくことを表明した。また、日本国総理大臣は、将来の二国間関係において若い世代が果たす重要な役割を考慮しつつ、ブラジルから様々な交流スキームの下で今後5年間で1000人を越えるブラジル人学生及び青年を招請する旨表明し、ブラジル連邦共和国大統領はこれを歓迎した。

  13. 両首脳は、多国間機関、特に国連及び安保理の実効性・信頼性を、とりわけ安保理の常任・非常任双方の議席の拡大を通じて高めていくことが重要であるとの理解を共有した。
    日本とブラジルは、それぞれが正統な国連安保理常任理事国候補であるとの確固として共有された認識に基づき、国際システムの現状に鑑み、来る安保理改革においてお互いを支持し、かかる改革の実現に最大限の取組と、緊密な協力を行っていく。

  14. 両首脳は、8月1日に採択されたWTO一般理事会決定を歓迎した。また、多角的貿易体制の維持と強化が、途上国の開発及び世界経済の発展に不可欠であることを確認するとともに、交渉において柔軟性、建設的精神及び政治的意思を示すことが必要であることを想起しつつ、2005年12月の香港における第六回閣僚会議への準備段階において生産的な交渉が行われるよう共に取り組んでいくこととし、また、全ての関連分野における多国間貿易体制への開発途上国の統合を多いに促進する、ドーハ・マンデートの完全な履行という形でのドーハ・ラウンドの成功裡の妥結に向けたコミットメントを再確認した。

  15. 両首脳は、地球環境に対する共通の関心、及び持続可能な開発の推進へのコミットメントにつき繰り返し述べた。気候変動は人類が直面する最大の挑戦の一つであることに言及しつつ、両首脳は京都議定書の発効の重要性を強調するとともに、京都議定書を批准していない全ての気候変動に関する国際連合枠組条約の締約国が、時宜を得た形で同議定書を批准するよう主張した。両首脳はまた、特に9月15日及び16日に東京において、日伯共同議長による二度目の開催となる非公式会合「気候変動に対する更なる行動」といったイニシアティブにより、環境問題に関する二国間協力が強化されていることに満足の意を表明した。
     両首脳はまた、3つのR(Reduce-廃棄物の発生抑制、Reuse-再使用、Recycle-再生利用)の重要性につき議論し、日本国総理大臣は、2005年4月に我が国で開催される3Rイニシアティブ閣僚会合にブラジルを参加招請し、ブラジル連邦共和国大統領はこの招待を考慮することとした。
     両首脳は、地球温暖化防止対策の一環としてバイオ・エタノールを含む再生可能なエネルギーへの関心を共有した。

  16. 両首脳は、軍縮並びに大量破壊兵器及びその運搬手段の不拡散という目標へのコミットメントを再確認した。両首脳は、とりわけブラジルが議長を務める2005年のNPT運用検討会議において、条約の履行に貢献する成果を得るべく、この目的のために協力していく意向を確認した。

  17. 両首脳は、世界の貧困対策、テロ対策及びその他の重要な国際問題について、これらに民主的且つ公正に取り組んでいくために議論した。

  18. 両首脳は、両国の基盤にある民主主義、人権及び自由市場の理念について共有されたコミットメントを再確認し、首脳会談を終了した。


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