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小泉総理大臣


ASEAN+3首脳会議の概要

平成14年11月5日

 11月4日、14時45分から16時50分まで開催されたASEAN+3(日中韓)首脳会議では、東アジア協力の促進に関し議論が行われた。同会議での議論の主たるポイント以下の通り。

1.朝鮮半島情勢

(1) 小泉総理より、日朝国交正常化交渉では、拉致問題、核開発問題をはじめとする安全保障上の問題を優先課題として交渉に臨み、核開発問題については、日本及び国際社会の懸念を詳細に伝えた旨説明、また、今後国交正常化交渉の場や安全保障協議の場を通じて平壌宣言の原則と精神に則って諸懸案の解決のために北朝鮮側に粘り強く働きかけていく決意を表明。

(2) 北朝鮮の核開発に関し、いくつかの国の首脳より、北朝鮮は国際的なコミットメントを守るべきであり、また、この問題は平和的に解決すべきである旨発言。北朝鮮の核開発計画の放棄に関しASEAN+3首脳会議の議長プレス・ステートメント(別添)で明確なメッセージを発表。


2.経済面での協力の強化

(1) 中国より、途上国の債務を削減する旨表明。また、東アジア・スタディ・グループ報告書に関連し、多くの首脳が「東アジア自由貿易地域」を形成する意義を強調。

(2) 小泉総理よりは、「日・ASEAN包括的経済連携構想」をはじめとする経済連携強化に向けた日本の取り組みに言及し、これらは東アジア全体の経済活動の活性化と競争力の強化につながる旨発言。


3.東アジア・スタディ・グループ(EASG)報告書

(1) 多くの首脳は、同報告書にある「東アジア自由貿易地域」及び「東アジア・サミット」に言及。

(2) 小泉総理より、同報告書の着実な実施のため各関係閣僚会合での実施振りを必要に応じ外相会議でとりまとめ、毎年の首脳会議に進捗状況を報告すべき旨発言。金総理よりは、「東アジア・フォーラム」の開催を提案。


4.東アジア開発イニシアティブ(IDEA)

(1) 小泉総理より、8月の同閣僚会合に関する報告を行うとともに、同会合での共同声明のフォローアップの重要性に言及し、次回会合に向けて調整したい旨表明。

(2) 多くの首脳より、本イニシアティブを高く評価する旨の発言が相次いだ。


5.ASEAN統合強化に向けた取り組み

(1) 多くのASEAN各国首脳より、日中韓側からのASEAN統合イニシアティブ(IAI)に対する協力が重要である旨の発言がなされた。

(2) これに対し、小泉総理より、IAIに積極的に貢献したい旨表明。韓国より、IAIプロジェクトに500万米ドルの支援を行う用意がある旨表明。


6.「人の交流」促進のための協力

(1) 小泉総理より、EASG報告書の提言にあるシンクタンク間の具体的なネットワークづくりの開始、2003年の首脳会議に人の育成・人の交流促進のための方途につき有識者に報告書を提出してもらうことを提案。また、観光交流を促進することも表明。

(2) 中国より、2003年10月に雲南省ですべての社会セクターが参加するフォーラムを開催する旨提案。


7.国境を越える問題に関する協力

(1) 中国より、国境を越える犯罪に関する閣僚会合の開催を提案し、多くの首脳が支持を表明。

(2) テロに関し、多くの首脳が反テロの意思を表明。フィリピンより、12月または2003年のはじめにテロ対策セミナーの開催を提案。小泉総理よりテロ対策能力向上支援として研修セミナー要員の受入拡大を表明。


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