小泉総理のASEAN+3首脳会議等出席に際してのラオス国民へのメッセージ
平成16年11月26日
内閣総理大臣
小泉 純一郎
サバーイ・ディー(こんにちは)、
この度、初めてのASEAN+3首脳会議等の開催を間近に控えたラオス国民の皆様に直接御挨拶できることを嬉しく思います。私は今回の会議で初めてラオスを訪問します。ブンニャン首相とは数多くの国際会議で同席した他、二人でこれまで3回お会いしており、ラオスの豊かな風土、国民性については、同首相より折りにふれて聞いています。私は、今回ラオスを実際に訪問し、話に聞いていた美しい自然や素晴らしい人々と触れ合うことを心待ちにしています。
貴国と我が国の間の外交関係は1955年3月5日に樹立され、来年に記念すべき50周年を迎えます。外交関係の樹立以来の約半世紀、貴国と我が国は常に友好関係を維持して来ました。特に近年、両国政府要人及び両国民の皆様の交流を通じ、この友好関係が緊密化されていることを喜ばしく思います。
近く貴国にて行われるASEAN首脳会議は、今回で10回目を迎えます。私は、ASEAN+3首脳会議及び日・ASEAN首脳会議に出席し、我が国とASEAN諸国との間の協力関係を、私が提唱している「共に歩み、共に進む」とのパートナーシップに基づき、さらに強化したいと考えています。加えて今回は、貴国の主催で初めて日・CLV(カンボジア、ラオス、ベトナム)首脳会議が開催されます。この会議において私は、貴国を含むCLV諸国に対して、我が国が推進するメコン地域開発等を通して、出来る限りの支援を行い、国造りに積極的に貢献していくことを表明したいと考えています。
本年は、我が国がODAを始めて丁度半世紀を迎える節目の年に当たります。貴国とは、我が国が初めて青年海外協力隊を派遣した国として長きに亘る協力関係を築いてまいりました。明年の日本ラオス外交関係50周年に向けて、我が国と貴国の友好関係を一層増進させてまいります。
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