
ASEAN+3首脳会議に関するクアラルンプール宣言
(骨子)
平成17年12月
1.主なポイント
- ASEAN+3協力を引き続き促進する政治的意図を確認(ASEAN+3協力は1997年開始。17分野48の協議体を有し、広範な分野で具体的協力が進展。)。
- ASEAN+3が東アジア共同体を達成するための主要な手段であること、また、この枠組みが、地域の他のフォーラム及びプロセスと補完的な形で、地域枠組み全体の不可分の一部を形成することを確認。
- ASEAN+3の10周年にあたる2007年に東アジア協力に関する第二共同声明を作成するための作業を開始することに合意。
2.宣言の概要
(1)東アジアの地域的枠組みとASEAN+3
- 地域及び国際の平和と安全、繁栄及び進歩の維持に貢献する東アジア共同体を長期的目標として実現していく共通の決意をあらためて表明。
- ASEAN+3がこの目標を達成するための主要な手段であること、ASEANが推進力となり、ASEAN+3各国が積極的に参加することを確信。
- ASEAN+3は、地域の他のフォーラム及びプロセスと補完的な形で、地域枠組み全体の不可分の一部を形成。ASEAN+3での協力に貢献するASEAN+1の協力を奨励。
(2)ASEAN+3協力の促進
- ASEAN年次首脳会議と併せてASEAN+3首脳会議を毎年開催。
- 現在の協力を強化し、東アジア共同体形成の将来の方向性を示すための、東アジア協力に関する第二の共同声明を、ASEAN+3プロセスの10周年にあたる2007年に作成するための努力を開始。
- 東アジア・スタディ・グループの最終報告書の短期的及び中・長期的措置の実施を加速。
- 特に、以下の分野での協力を促進。
→ASEAN統合(特に開発格差の是正)
→人的交流の強化(東アジア諸国の学生、学者、研究者、芸術家、メディア及び青少年、知識人、シンクタンクのメンバー、宗教家及び学者の間の交流など)。
→ASEAN事務局のASEAN+3ユニットをはじめとする、ASEAN+3協力の進展にとって決定的に重要な様々なメカニズムの強化。