本12日(火曜日)18時より約30分間,官邸において,菅直人総理大臣は訪日中のサミール・リファーイ・ヨルダン・ハシェミット王国首相と二国間会談を行ったところ,主要点は以下のとおりです。
- リファーイ首相より,ヨルダンのみならず,中東和平をはじめとして,中東地域全体に対する日本の支援に感謝する旨述べました。
- 菅総理より,大規模インフラ・プロジェクト,特に原子力発電所建設事業への日本の関心を提起し,日・ヨルダン原子力協定が署名されたことに言及しつつ,ファイナンス面で,政府として安全性を確認の上,最大限の支援を行っていく旨述べました。また,総理より,二国間経済協力について,新規円借款を供与する方向で検討する旨述べました。また,総理より,中東和平プロセス前進の重要性を指摘したのに対し,リファーイ首相より,ヨルダンが地域のハブとして,地域全体に経済的恩恵が及ぶ広域案件として,原発事業,水,鉄道の計画を進めていること,地域全体への平和の配当が実施されれば,地域全体の穏健化につながるとの説明がありました。
- 菅総理より,中東地域において,穏健イスラム国として重要な地位を占めており,安保理改革や気候変動問題等,広範な諸課題において協力できるヨルダンとの両国間のパートナーシップを,更に深めていきたい旨述べました。