(写真提供: 内閣広報室)
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11月13日,菅総理大臣は,横浜APECに出席するために訪日中のメドヴェージェフ・ロシア大統領と会談したところ,結果概要以下のとおり。
1 総論
- (1) 今回の会談は,6月のG8サミットの際の首脳会談に引き続いて行われた菅総理とメドヴェージェフ大統領の2回目の会談であり,菅総理とメドヴェージェフ大統領との本格的な対話の開始となった。
- (2) 両首脳は,領土問題の解決を含め,あらゆる分野での関係を強化していくことで一致した。この関連で,メドヴェージェフ大統領から,そうした関係を構築するためにも,両国間の雰囲気を改善させるべきである旨の発言があった。
2 メドヴェージェフ大統領の国後島訪問
- (1) 菅総理から,メドヴェージェフ大統領に対し,今回大統領が国後島を訪問したことは,我が国の立場,そして,日本国民の感情から受け入れられないとして,抗議した。
- (2) メドヴェージェフ大統領からは,ロシア側の基本的立場を踏まえた発言があった。
3 領土問題
- (1) 菅総理から,北方四島の帰属の問題を最終的に解決して平和条約を締結すべく,今後も両首脳間で議論していきたい旨述べた。
- (2) メドヴェージェフ大統領からは,北方領土問題はロシアにとっても極めてセンシティブな問題である旨の指摘があった。
4 日露協力の3本柱
- (1) 総理から,重要な日露関係を前に進めたいとして,詳細については本日行われた外相会談で議論したという前提で,1)経済面での協力,2)アジア太平洋地域での協力,3)国際舞台での協力という3本柱を中心に日露協力を進めていきたい旨述べた。
- (2) これに対し,メドヴェージェフ大統領から,御指摘の協力は非常に重要である。同時に,北朝鮮,アジア太平洋地域および安保理といった様々な問題で日露が協力すべき分野があり,こうした協力を広げていこうとの指摘があった。
5 今後の政治対話
メドヴェージェフ大統領から,来年のしかるべきタイミングで,菅総理をロシアに招待したい旨述べ,これに対し,菅総理から,招待に感謝する,検討したい旨述べた。