麻生総理大臣

日英首脳会談(概要)

平成20年11月14日

 金融・世界経済に関する首脳会合出席のため米国滞在中の麻生総理は、14日、14時50分から約40分間、在米英国大使公邸において、ブラウン英首相と首脳会談を行ったところ、概要以下のとおり。金融サミットを直前に控え、主に金融危機に対する国際的な取り組みについて意見交換を行ったが、多くの点で意見が一致し、今後両国が協力していくことが確認された。
 主な同席者は、日本側は官房副長官、河野外務審議官及び佐々江外務審議官他、英側は、シェインワルド駐米大使、ヘイウッド内閣府事務次官、カンリフ国際経済問題兼欧州担当顧問他。

1. 金融・世界経済に関する首脳会合

(1)冒頭、ブラウン首相より、今回の会合にあたり総理が示されている考え方に共感を覚える旨述べた。これに対し、麻生総理より、ブラウン首相が、欧州各国が公的資金による資本増強など断固たる措置に迅速に踏み切るようイニシアティブをとり指導力を発揮したことを評価する、また、自分(総理)の考えとブラウン首相が提案しているIMFの機能強化、FSFの役割強化、格付会社の監督などのアイデアは近い旨述べた。

(2)また、麻生総理より、ドルを基軸とする通貨制度を維持するとともに、金融商品への規制を自由市場の原則に反しない形で行う必要性を述べたのに対し、ブラウン首相より同感である旨応答した。

(3)ブラウン首相より、金融市場への監督の協調と同様、金融・財政政策の各国協調が必要である旨述べ、総理の発表した新たな経済対策は意義がある旨述べたのに対し、麻生総理より、日本の1990年代の経験を説明しつつ、各国が適切な金融・財政政策をとることの必要性を強調した。

(4)ブラウン首相より、IMFについては世界経済の実情を反映した改革、監督機能及び早期警戒機能の強化を実現すべきである旨述べ、麻生総理より賛意を示した。麻生総理より、IMFの増資が必要であるが、増資が実現するまでの当面の措置として最大1,000億ドルを融通する用意がある旨述べた。これに対しブラウン首相は、これを高く評価する、指導的政治家に相応しい立派な政策である旨述べ、産油国等、他国にも同様の政策をとって欲しいとの期待を表明した。

2. 国際場裡における協力

(1)ブラウン首相より、12月のエネルギー閣僚会合への日本の貢献に期待する旨の発言があり、麻生総理より、日本経済は高いエネルギー効率を持っており、エネルギー分野で日英協力を進めていきたい旨応答した。

(2)また、ブラウン首相より、アフガニスタンに対する日本の協力に感謝する、イランの核問題で協力していきたい、厳しい状況ではあるがMDGs達成に向けた努力を進めていくべきである等の発言があった。

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