平成20年10月25日
25日午前9時45分から約30分間、麻生総理は訪問先の北京においてギラーニ首相と会談したところ、概要以下のとおり。
1. 麻生総理より次のとおり発言した。
(1)パキスタンにとって、テロ対策と経済問題への対応が最優先課題であり、現政権の一層の指導力発揮に期待する。更に、日本は、9月のフレンズ会合に参加し、パキスタンを支持する姿勢を明確にした、今後ともパキスタンを支援していく。
(2)経済問題について、現下の世界的な厳しい経済情勢の中で、途上国支援も重要である旨述べるとともに、パキスタンがIMFと緊密に連絡を取り合うことが重要である。
(3)テロとの闘いについて、パキスタンが多大な犠牲を払いながらテロ対策を進めていることに敬意を表すとともに、先のマリオットホテルを狙った自爆テロ事件について弔意とお見舞いの意を申し上げる。更に、テロとの闘いにおいて今が正念場であり、また、パキスタンとアフガニスタン及び米国との連携が極めて重要である。
(4)更に、日本において、補給支援特措法を1年延長するための法案を国会で審議中であり、活動継続に最大限努力したい。
2. これに対して、ギラーニ首相より次のとおり発言があった。
(1)日本の支援、特に本年度に倍増された約480億円の円借款、400万ドルの避難民支援、部族地域支援、フレンズ会合への参加などについて謝意を表明。
(2)テロとの闘いについては、パキスタンは世界のために取り組んでいると認識しており、また、いまやパキスタン国民の強い支持を得ながら取り組んでいる。更に、米国を含む各国と連携しながらテロとの闘いに取り組みたい。
(3)日本の給油支援について謝意が表明されるとともに、その継続への期待を表明。