安倍総理大臣

日仏首脳会談(概要)

平成19年1月13日

 1月12日、フランス訪問中の安倍総理大臣は、パリのエリゼ宮(大統領公邸)において、19時(仏時間)から約2時間15分間、シラク大統領との間で首脳会談及びワーキングディナーを行ったところ、概要は以下のとおり。

1.二国間関係

(1)総理より、日仏関係は緊密かつ良好、日仏外交関係開設150周年を迎える2008年を契機により一層の友好協力関係を構築していきたい旨述べた。

(2)また、総理より、基本的価値に基づく自由で繁栄する世界を維持していくことが今日の日本の国益であり、又、責任である旨述べたのに対し、シラク大統領は、貴総理の述べたことに同意する、基本的価値を共有する国として、一層積極的に協力していきたい旨述べた。

(3)また、総理より、昨日、日仏租税条約改正議定書が署名されたことを歓迎する旨述べ、両首脳は、これにより両国の経済関係の一層の発展が期待されるとの認識で一致した。

2.国際情勢

(1)東アジア情勢

(イ)総理より、アジア外交の基本的考えを述べ、東アジア首脳会議で、地域共通の課題に具体的成果を出していく意向を表明した。

(ロ)北朝鮮については、総理より、拉致問題は重大な問題、早期の解決が必要である、また、核及びミサイル問題については、安保理決議1718号を履行し、国際社会が一致団結して解決に取り組む必要があることを説明した。これに対し、シラク大統領より、北朝鮮の核問題、拉致問題に関しては、仏は日本の考えを共有する旨述べ、両首脳は、これらの問題に関して引き続き協力していくことで一致した。

(ハ)中国については、総理より、昨年の訪中での日中間の「戦略的互恵関係」構築に向けた合意に触れつつ、中国の発展は好機であるが、知的財産権、国防費の増大と不透明性などの問題もある、中国がより責任ある役割を果たすよう働きかけていくことが重要である旨述べ、さらに、EUの対中武器禁輸措置解除に反対との立場を改めて表明した。これに対し、シラク大統領より、中国に関しては、日中が良好な関係を持つことは重要、日中関係の改善を期待している旨述べた。

(2)安保理改革

(イ)総理より、常任理事国入りに対する支持に謝意を表明、今後、フランスをはじめ主要国の考えを伺いつつ、柔軟に具体案を検討したいと述べた。これに対し、シラク大統領より、日本の常任理事国入りを強く支持する、改革案について話し合っていきたい旨述べた。

(ロ)さらに、総理より、非常任理事国の任期を終えたことに言及したことを踏まえ、両首脳は、安保理での対応に関し、緊密に連携、協力していくことで一致した。

(3)中東情勢

(イ)イランの核問題については、両首脳は、安保理決議1737号の実施により、イランがウラン濃縮を停止して交渉プロセスに復帰するよう、引き続き働きかけていくことが必要であるとの点で一致し、両国が協力を続けていくことを確認した。

(ロ)中東和平に関しては、総理より、中東地域の平和と安定のために中東和平に積極的に関与していく意向を表明し、これに対して、シラク大統領より、中東和平の問題についても日本と協力していきたい旨述べた。

(ハ)レバノンに関しては、両首脳は、レバノン内政の不安定化を憂慮している点で一致し、今後とも協力して支援を行っていくことで一致した。

(4)日・NATO関係、日・EU関係
 日・NATO関係強化について日仏間の連携を密にすること、日・EU間で多くの分野で行われている対話を一層充実させることについて意見が一致した。

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