安倍総理大臣

日ベルギー首脳会談(概要)

平成19年1月11日

 1月11日、ベルギー訪問中の安倍総理大臣は、ブリュッセルのエグモン宮において、18時(ベルギー時間)から約50分間、ヴェルホフスタット首相との間で首脳会談を行ったところ、概要は以下のとおり。

1.二国間関係

(1)ヴェルホフスタット首相より安倍総理の訪問に対する歓迎が述べられ、安倍総理から日・ベルギー関係が順調に発展していることは喜ばしい旨述べた。

(2)安倍総理より、良好な友好関係を一層強化したい、基本的価値に基づく自由で繁栄する世界を維持していくことが今の日本の国益であり、又、責任である、目的と責任を共有するパートナーとして、協力を強化し、国際的諸課題に取り組んでいきたいと述べた。これに対し、ヴェルホフスタット首相より、基本的価値を共有する貴国とは一層緊密に協力していきたい旨述べた。

(3)経済に関して、安倍総理より、ベルギーには200社以上の企業がすでに進出しているが、双方向で投資をさらに拡大されることを期待している旨述べた。これに対して、ヴェルホフスタット首相より、日本からの直接投資はベルギーの経済成長に大きく貢献、今月1日に日・ベルギー社会保障協定が発効されたが、両国間の人的・経済的交流を一層緊密化することに資するものと考えている旨述べた。

(4)さらにヴェルホフスタット首相より、現在の租税条約は40年前の古いものであるので、新租税条約を締結したい、また、日本との間での直行便の就航実現を目指したい旨言及があった。これに対し安倍総理より、租税条約については今後検討したい、直行便の就航については人的往来促進の観点からも望ましいが、民間企業の経営判断が重要であり、航空企業から具体的計画が出てくれば、航空当局間で話し合わせたい旨述べた。

2.北朝鮮・中国

(1)北朝鮮については、安倍総理より、拉致問題は極めて重大な問題であり、早期の解決が必要である、国連の人権状況決議が採択されたが、その実現のためにベルギーが協力してくれたことに対する感謝を述べた。また、核及びミサイル問題については、安保理決議第1718号を履行し、国際社会が一致団結し解決に取り組む必要があることを説明した。

(2)中国については、安倍総理より、中国の発展は好機であるが、知的所有権、国防費の増大と不透明性などの問題もある、中国がより責任ある役割を果たすよう働きかけていくことが重要である、昨年の訪中の際に「戦略的互恵関係」を構築していくことに合意したなどを述べ、さらに、東アジアの安全保障環境に影響を及ぼしうるEUの対中武器禁輸措置解除に反対との立場を改めて表明した。

(3)これに対し、ヴェルホフスタット首相より、ベルギーとしては北朝鮮に対する安保理決議第1718号の履行を必ず実施する、北朝鮮が責任ある対応を行うよう働きかけるため、ベルギーとしては、できるあらゆる措置をとっていきたい、中国に関しては、安倍総理のイニシアティブで中国との間で戦略的パートナーシップを構築していくことを評価している旨述べた。

3.国連安保理改革

(1)安倍総理より、ベルギーによる我が国の常任理事国入りに対する支持に謝意を表明するとともに、安保理改革については新たな案に基づき行動する時期を迎えている、今後、安保理非常任理事国である貴国をはじめとする国々の考え方を伺いつつ、柔軟に具体案を検討していきたい旨述べた。

(2)これに対し、ヴェルホフスタット首相より、ベルギーの日本の常任理事国入り支持の考えは変わらない、安保理改革に向けて、次のステップをどうするかについて、密接に協議していきたい旨述べた。

(3)また、我が国は昨年末で非常任理事国の任期を全うし、ベルギーは本年から非常任理事国となることを踏まえ、安倍総理より、安保理での主要な課題に関して緊密な協力を求めたい旨述べた。

(4)これに対し、ヴェルホフスタット首相より、国際社会で重要な役割を担う日本と国連の場で緊密に連携していきたい旨述べた。

4.中部アフリカにおける協力

(1)ヴェルホフスタット首相より、コンゴ民主共和国等中部アフリカにおいて、日本と協力していきたい、これらの国と日本、ベルギーの間で三角協力ができないか検討していきたい旨述べた。

(2)これに対して安倍総理より、コンゴ民主共和国等の中部アフリカに対する支援は大事であり、ベルギーと協力していきたく、いかなる三角協力が可能か検討させたい旨述べた。

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