安倍総理大臣

日米首脳会談の概要

平成19年9月8日

 APEC首脳会議に出席するためシドニーを訪問中の安倍総理は、8日、現地時間8時45分過ぎより約35分間、ブッシュ大統領との間で日米首脳会談を行ったところ、概要以下のとおり。

(日本側は、大野官房副長官、加藤駐米大使、薮中外務審議官他、米側は、ライス国務長官、シュワブUSTR代表、ジェフリー安全保障担当大統領次席補佐官他が同席。)

 なお、会談の終了に際し、ブッシュ大統領より、今回同行していないローラ夫人より昭恵夫人にくれぐれもよろしくと述べていたのに対し、安倍総理より、ブッシュ大統領のご令嬢のご結婚につき祝意を表した。

1.日米関係

(1)安倍総理より、参院選後も、安倍政権の外交安保の基本方針に変更はない旨述べ、両首脳は、東アジアの諸課題への対処は、日米同盟に立脚していく必要があることを確認し、引き続き、安保及び経済をはじめとする幅広い分野で「かけがえのない日米同盟」を強化していくことで一致した。

(2)安倍総理より、来年7月の北海道洞爺湖サミットの際のブッシュ大統領の訪日を楽しみにしている旨述べ、同サミットの成功に向けて、気候変動を含む世界が直面する課題について日米で協力していくことは重要ということで一致した。

(3)日米安保については、在日米軍再編の着実な実施及び情報保全への取組を改めて確認した。また、安倍総理より、横田飛行場の軍民共用化の実現に向けた検討について協力を求めた。

(4)ブッシュ大統領より、米国産牛肉輸入の月齢制限の撤廃について求められたのに対し、安倍総理より、日本政府としては、国民の食の安全を大前提に科学的知見に基づき対応していく、担当閣僚間で協議を行わせていきたい旨述べた。

2.テロとの闘い

 安倍総理より、海上自衛隊による補給活動は是非とも継続が必要であり、最大限努力する旨述べた。ブッシュ大統領より、これまでの日本の支援に対する謝意が表され、日本の支援は米国はじめテロとの闘いに参加している国際社会のメンバーにとって不可欠であり、引き続き支援を期待する旨発言があった。

3.北朝鮮

(1)六者会合を通じて北朝鮮の核兵器・核計画の完全な放棄を実現すべく、迅速に行動に移すことが重要であることで一致した。

(2)拉致問題に関しては、安倍総理より、ブッシュ大統領が最近のインタビューでも「拉致問題を忘れない」と再び述べたことを心強く思っている旨述べ、ブッシュ大統領から、日本の拉致問題に関するセンシティビティーは十分理解しており、拉致問題を忘れることは決してないと述べた。

(3)日朝作業部会については、安倍総理より、北朝鮮側は、国交正常化を早期に実現するため、拉致問題を含め、具体的な行動につき協議していくことに同意したが、今後、実質的な成果をあげるべく、協議を継続していく考えである旨述べた。両首脳は引き続き日米間で緊密に連絡、連携していくことで一致した。

4.気候変動

 安倍総理より、最近のインド等への働きかけを説明したのに対し、ブッシュ大統領より、経済成長と環境政策の両立の重要性及びそのための科学技術の果たす役割につき指摘があった。

 両首脳は、9月末の米国主催による主要経済国会合を成功させ、更に、来年の北海道洞爺湖サミットの成功に向けて、全ての主要排出国が参加する実効性のある国際的な枠組み作りに向けて協力していくことで一致した。

5.イラク

 安倍総理より、先のブッシュ大統領のイラク訪問の印象について尋ねたのに対し、ブッシュ大統領より、治安の改善が見られること及び政治プロセスが進みつつあること等、イラクの現状についての説明があった。

6.イラン

 両首脳は、核開発問題の現状について懸念を共有し、国際社会が一致して対応していくべく、日米で連携していくことで一致した。

7.WTOドーハ・ラウンド

 両首脳は、その成功に向け関係国が最大限の柔軟性を発揮すべきとの考えで一致した。

8.国連安保理改革

 両首脳は、日米間で引き続き緊密に協力していくことで一致した。

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