平成18年11月17日
17日午後7時40分(日本時間同日午後9時40分)より約20分間、ハノイを訪問中の安倍総理大臣とリー・シェンロン・シンガポール首相との間で日「シ」首脳会談が行われました。概要は以下のとおりです。
(※)日本との時差は、-2時間です
(1)安倍総理より、6月の両陛下シンガポール訪問の際の温かい歓迎に謝意を表明し、また、年度内に予定されているリー首相の訪日をお待ちしている旨述べた。リー首相は訪日を楽しみにしている旨応答。
(2)安倍総理より、シンガポールは日本が初めて経済連携協定を締結した国であるが、現在行われている改正交渉を早期に妥結させたい旨述べ、リー首相よりも、現在の協定をより良いものとし、両国関係の発展に役立てたい旨述べた。
安倍総理より、再開される六者会合では、北朝鮮が安保理決議等に従い、すべての核兵器及び既存の核計画を放棄すること、並びに国際社会が安保理決議第1718号をきちんと履行することが重要である旨、また日本にとっては拉致の問題が重要である旨述べた。リー首相よりは、総理の言われたことに同意する、シンガポールは安保理決議1718号を履行し、必要な場合には船舶検査を行う、また拉致については日本の状況をよく理解している旨述べた。
安倍総理より、来月のEASではエネルギー等の共通課題について具体的成果を上げていくことに合意し、閣僚等によるフォローアップを指示したい旨、来年のASEAN+3等の会合へ向け、次期議長国シンガポールの指導力発揮を期待する旨、また、今後の東アジアの経済連携については、民間専門家による研究を始めたく、東アジア・ASEAN経済研究センター(ERIA)も設立したい旨述べた。
リー首相より、シンガポールがインドネシアと協力して進めているバタム島等の経済特区構想について説明があり、安倍総理より、日本は官民合同でインドネシアの投資環境整備努力を支援しているが、本件構想も同国の投資促進に資するものと認識しており、本件構想の進展を関心をもって注視していきたい旨応答した。