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森元総理大臣とプーチン・ロシア大統領との会談(概要)

平成25年2月22日

 安倍総理大臣の特使としてロシアを訪問中の森喜朗元総理大臣は,現地時間21日15時22分から16時35分まで(日本時間同日20時22分から21時35分まで),モスクワのクレムリンにおいてプーチン・ロシア大統領と会談を行ったところ,概要以下のとおり。

1 安倍総理の訪露

 森元総理から,安倍総理の親書をプーチン大統領に手交し,安倍総理の人柄を紹介するとともに,安倍総理の日露関係にかける思いと公式訪露に向けた意欲を伝達した。プーチン大統領からは,安倍総理の訪露を心待ちにしている,来るべき訪露が日露関係の発展のための良いステップとなることを期待している,今日の会談をもって来るべき安倍総理の訪露に向けた準備に取り組みたい,内容が充実した訪露となるよう協力しようと述べた。

2 領土問題

  1. (1)森元総理から,2001年にプーチン大統領との間で署名したイルクーツク声明の重要性を強調し,また,領土問題を最終的に解決するためには,安倍総理とプーチン大統領が決断することが必要であると強調した。プーチン大統領はうなずきながら聞き,両国間に平和条約がないことは異常な事態であると述べた。
  2. (2)また,森元総理から「引き分け」の趣旨について質したところ,プーチン大統領は,「引き分け」とは勝ち負けなしの解決,双方受入れ可能な解決を意味すると述べた。これを受け,そのような解決を目指すべく,両国首脳から両国外務省に指示を出す必要があることで一致した。

3 日露経済

  1. (1)森元総理から,2003年にプーチン大統領との間で「東シベリア-太平洋」石油パイプラインについて議論したことに触れ,昨年同パイプラインが全線開通に至ったことを祝福した。
  2. (2)森元総理は,21日午前中,100年前に極東開発の重要性を強調していた帝政ロシア時代の首相ストルィピンの記念像を訪れ献花を行ったことを紹介し,双方は,極東・東シベリア地域における開発に関する更なる互恵的経済協力の可能性について議論した。
  3. (3)プーチン大統領からは,エネルギー分野の協力は両国間で可能性が高い分野であり,近いうちにエネルギー問題に関するミッションを日本に派遣し,様々な可能性について議論したいと述べた。
  4. (4)また,プーチン大統領から,有望な協力分野として,日本の優れた技術を活用した極東における農業分野での協力を考えていきたいとの話があり,森元総理から,日本でもこの分野の関心が高まっていると応じた。
  5. (5)プーチン大統領から日本経済の動向について質問があり,森元総理から安倍総理の経済政策につき説明し,日本経済が全体として上向きにある旨述べたのに対し,プーチン大統領は注意深く聞いていた。

4 北朝鮮問題

 双方は,北朝鮮の核実験は断じて容認できないこと,北朝鮮を国際社会の責任ある一員に取り込んでいくため,日露が協力することで一致した。プーチン大統領からは,本問題については安倍総理との首脳会談においても大事なテーマとなると述べた。

5 スポーツ

  1. (1)森元総理から,2014年に行われるソチ冬期オリンピックの成功を祈る旨述べつつ,2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催を実現したいと述べた。
  2. (2)2020年のオリンピック実施競技からのレスリング除外についても話題に上り,プーチン大統領は,古代ギリシャのオリンピックからある種目であるレスリングの除外は考えられない旨述べ,双方は,日露両国で巻き返しのため協力していくことで一致した。
  3. (3)また,森元総理から,本年6月,モスクワで7人制ラグビーのワールド・カップが行われることにつき言及した。

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