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森喜朗元総理のロシア訪問
(結果概要)

平成19年12月21日

 12月21日、森喜朗元総理は、トヨタ自動車の招待を受け、同社サンクトペテルブルク工場の「ラインオフ式」に出席するため同市を訪問したところ、概要以下のとおり。

1.日程概要

(1)21日9時(日本時間15時)よりトヨタ自動車サンクトペテルブルク工場の「ラインオフ式」が行われ、森元総理の他、西村康稔衆議院議員、渡辺トヨタ自動車社長、奥田同取締役相談役、齋藤駐露大使、ナビウーリナ経済発展貿易大臣、グレフ前大臣、マトヴィエンコ・サンクトペテルブルク市知事他が出席した。なお、イワノフ第一副首相が遅れて視察に参加した。

(2)同式典において、森元総理は、プーチン大統領よりサンクトペテルブルク300周年記念メダルを叙勲され、マトヴィエンコ知事より授与された。

(3)式典終了後、プーチン大統領が11時30分(日本時間17時30分)頃に到着し、トヨタ工場内を視察したのに引き続き、工場内でプーチン大統領と全体で約1時間の会談が行われた。冒頭、渡辺社長と奥田相談役が出席した懇談を約25分行った後、別室に移動して、少人数で約30分会談を行った。

2.プーチン大統領との少人数会談

(1)少人数会談には、森元総理とプーチン大統領の他、日本側より齋藤駐露大使、武藤ロシア課長他、ロシア側よりロシュコフ外務次官他が同席した。2005年6月の「鍬入れ式」の際に行われた会談と同様、友人同士として、非常に良い雰囲気で会談が行われた。

(2)冒頭、森元総理から福田総理発プーチン大統領宛親書を手渡した。

(3)来年は、北海道洞爺湖サミットの開催と、ロシアの新大統領の訪日が予定されており、両国の戦略的方向性を定着させ、新たな日露関係を構築する重要な年となること、また、プーチン大統領も「日本との関係において、いかなる停滞もあってはならない」と述べていることを踏まえ、平和条約締結交渉を含め、すべての分野で更なる関係進展が得られるよう努力すべきことが話し合われた。

(4)平和条約締結問題について、

(イ)森元総理より、直接交渉を行う立場にはないが、問題解決に向けて前進が図られることを期待する旨述べた。

(ロ)これに対しプーチン大統領より、自分達は、将来の露日関係に責任を有している、自分は幾度もこの問題を解決して露日関係にとげを残さないようにしたいということを述べてきたが、双方で受入れ可能な解決策を見いだす可能性はあると思う、自分はこの問題を本当に解決しようとしていることを福田総理にも伝えてほしい旨述べた。

(ハ)さらに森元総理より、2001年のイルクーツク首脳会談を出発点とすべきである旨述べ、プーチン大統領もそのとおりであると回答した。

(5)日露経済関係について、日露首脳間で推進していくことで一致している「極東・東シベリア・イニシアティブ」について、エネルギー、鉄道といった分野で、互恵的な協力を模索していくことについて話し合われた。プーチン大統領は、露日関係の現状に満足している、本日のような出来事が平和条約問題の解決に向けた雰囲気の改善にも資する旨述べた。(なお、プーチン大統領は、少人数会談に先立って行われた懇談の席においても同様の趣旨を述べるとともに、領土問題が解決されることを確信している旨述べた。)

(6)プーチン大統領より、メドヴェージェフ第一副首相について、同第一副首相は、最近数年間、自分が出席するすべての重要な会談に出席しており、露日関係については微細にわたるまで熟知している、したがって、同人が自分の後任となった場合、露日関係の継承性が完全に保証される旨述べた。

(7)最後に、森元総理もプーチン大統領も、それぞれが日露関係を高い次元に引き上げていくために努力していこうということが話し合われた。プーチン大統領は、福田総理とは直接にお会いして話し合いたい、どのようなタイミングや場所で会えるか考えておこう、福田総理にくれぐれもよろしく伝えていただきたい旨述べた。

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